豚インフルエンザ:重症患者共通の特徴として肥満に注目-専門家

豚インフルエンザ(新型インフル エンザ)に感染し、重症となった人の多くに見られる共通の特徴とし て、肥満が注目を集めている。

英グラスゴーから豪メルボルン、チリのサンティアゴから米ニュ ーヨークに至るまで、豚インフルエンザを研究している専門家は、病 院からの報告が裏付ける一定の傾向に着目。肥満度を示す体格指数(B MI)が40を超え病的肥満患者とされる人が豚インフルエンザに感染 すると、治療困難で死に至る恐れもある呼吸器の合併症を発症すると いう。

世界保健機関(WHO)は、豚インフルエンザと肥満まん延の組 み合わせの危険性を確認し理解を深めるため、データ収集に取り組ん でいる。スイスの製薬会社ロシュ・ホールディングはさまざまな研究 結果を組み合わせ、患者の体重に応じて抗インフルエンザ薬「タミフ ル」の処方を変えるべきかどうか検討を進めている。

WHOの新型インフルエンザ対策担当、進藤奈邦子医務官は「病 的肥満は重症患者に最も多く見られる特徴の1つだ」と指摘。「大きな 問題になっている」との見方を示した。

ただこれまでのところ、データはいくつかの事例に基づくものだ けであり、世界や国レベルの報告はないという。

経済協力開発機構(OECD)によると、米国、英国、オースト ラリアでは、過去30年間で肥満率が3倍になった。途上国でも肥満は 増えている。

To contact the editor responsible for this story: Phil Serafino at pserafino@bloomberg.net

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