新メニュー受け好業績の日ケンタキ、意外な損益分岐低下-アナリスト

ファーストフード店などをチェー ン展開する日本ケンタッキー・フライド・チキンは9日、「辛旨チキ ン」や「ベジチキラップ」など新しい企画商品の好調を理由に、今期業 績予想を増額修正した。アナリストの間では、損益分岐点が予想以上に 低下していた状況に注目する声が上がっている

9日公表の6カ月累計(08年12月-09年5月)決算は、本業の もうけを示す連結営業利益が前年同期比63%増の28億円。主力のチキ ン業態「ケンタッキー・フライド・チキン」(KFC)の既存店売上高 は同10.4%増と好調に推移し、1店当たり1カ月売上高(PRA)は 700万円から1300万円で推移、前期や前々期を1割近く上回った。

同社広報室の高月一郎氏によると、ドライブスルーなど従来の同社 郊外店舗の損益分岐点売上高はPRA=1000万円だったが、ショッピ ングセンター(SC)内の店舗は同600万円程度で良い。「SC内店 舗の売り上げは大型のドライブスルー店に比べると低いが、損益分益点 を超える店舗も多い」という。

いちよし経済研究所の鮫島誠一郎シニアアナリストは、「ほかのフ ァーストフードチェーンに比べ、損益分岐点の引き下げが遅れていると みていたが、損益分岐点をきちんと下げることが出来ている」との認識 を示した。また同氏は、新規出店数や売り上げの伸びが頭打ちとなる中 で、経営効率を高め、利益をねん出することが外食産業全体の今後のカ ギと話している。

日ケンタキでは決算期を従来の11月から3月に変更、今期は 2010年3月までの16カ月変則決算となる。新しい連結業績目標は売 上高が1282億円、営業利益が49億円で、前回予想と比べそれぞれ

0.4%、59%上振れた。

KFCのほか、宅配ピザを手掛ける「ピザハット」(367店)の収 益性も向上している。フランチャイズ店を合わせた今期の同事業売上高 は383億円になる見通しで、営業損益が初めて黒字に浮上するもよう。 今後の新規業態開発について渡辺正夫社長は、中長期的な巣ごもり消費 トレンドを見据え、「ホームパーティーをテーマにした新業態をつくっ ていきたい」と、9日の説明会後のインタビューで述べた。若者やファ ミリーが集う場に同社のサービスを提供する計画という。

日ケンタキ株は10日の取引で、前日比0.6%高の1720円で始ま った後、午後は売りに押され1%安の1693円で終えた。52週高値は 5月7日の1749円、年初来騰落率はプラス8.5%と、東証2部株価指 数採用の453銘柄中、上昇率でほぼ中位の232位。

日ケンタキの総合画面 {9873 JP <Equity> BQ}

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