TB買い切りオペの応札急増、利回り下限で在庫処分-期越え注視

日本銀行がこの日実施した国庫短 期証券(TB)買い切りオペの応札が急増した。償還日が9月期末を 越えるTB3カ月物利回りは下限に近いとの見方が増え、ディーラー から在庫処分の売りが集まった。期末越えのTBは引き続き投資家の 動向が注視されている。

日銀が毎週実施しているTB買い切りオペの入札結果は、4000億 円の通知に対して2兆3115億円の応札が集まった。応札倍率は5.78 倍と前週(3.09倍)から急上昇し、過去の短期国債買い切りオペも含 め、2006年3月の量的緩和解除以降で最高倍率を記録した。

日本証券業協会の店頭売買参考値と比較した案分落札利回り格差 はプラス0.002%、平均利回り格差はプラス0.004%に収まり、市場で TB利回りに上昇圧力がかかる様子は見られない。

国内証券によると、投資家への販売が進まなかった銘柄は、市場 で売却するのを我慢して、日銀の買い切りオペでまとめて処分するの がディーラーの手法だという。

償還日が敬遠されてディーラーの在庫が積み上がっているとみら れるTB36回債(償還10月5日)は0.155%の取引。一方、オペの基 準金利となる売買参考値は0.150%。オペで0.4ベーシスポイント(bp) 程度上乗せしても、市場の水準を上回らないで売却できる。

3カ月利回りは底打ち

TBは、9月までに償還を迎える期内物が0.12%台まで買い進ま れる一方、期越え物の0.15%を下回る水準では投資家の買いが特に手 控えられており、今週のTB3カ月物入札では落札利回りが8週間ぶ りに小幅上昇に転じた。

国内証券のトレーダーは、TB利回りについて、0.15%を下回り そうにないが、売りが出て上昇していく雰囲気もなく、しばらくもみ 合い相場を予想する。2年国債が0.225%と05年11月以来の水準ま で買われるなど、短期債で余資を運用する需要は根強い。

別の国内証券のトレーダーは、TB3カ月物は依然として銀行勢 が買いに慎重で、来週以降も在庫が積み上がると予想する。期末越え の大量発行にもかかわらず、カネ余りの影響で利回りが低下した状態 では買いづらいとの見方だ。

一方、日銀が午後に実施した3カ月物の全店共通担保オペ8000 億円(期日10月15日)の最低落札金利は、前回3日の同オペ(期日 10月5日)より1bp低い0.14%だった。

レポ金利

レポ(現金担保付債券貸借)は低位安定しており、TB購入を様 子見している資金が滞留しているもようだ。来週16日以降は準備預金 の新しい積み期間に入り、足元の資金余剰に変化が生じる可能性もあ り、TBの需給動向にも注視が必要だ。

レポは、13日の受け渡し分が0.11%付近、14日分は0.12%付近、 5日分は0.125-0.13%付近と、やや強含み。14日は税金の国庫納付 となる源泉税揚げで資金不足になるうえ、15日は準備預金の積み最終 期日と2年債、個人国債の発行が重なる。

国内大手金融機関のレポ担当者は、積み最終日の金利上昇も限定 的だが、日銀が新しい積み期間の金融調節をどのように進めるかがレ ポ金利の水準に影響を与えるとみていた。

この日の国債買い現先オペは、スポットネクスト物(14日-15 日)の最低落札金利が前日比1bp高い0.12%、1週間物(14日-22 日)の最低金利も1bp上昇の0.12%だった。日銀は同オペによる日々 の資金供給額を2兆円と、昨年11月以来の水準まで縮小。オペには通 知額の3倍を超える応札が集まっている。

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