米民主党:オバマ政権の政策は「経済的正義」-大統領バチカン訪問

【記者:Lorraine Woellert】

7月10日(ブルームバーグ):オバマ米大統領は10日、バチカ ンを訪問し、ローマ法王ベネディクト16世と会談する。経済への政 府の関与の範囲をめぐる問題が米国で政治的論議の的となる中、法王 は今月、「経済的正義の新たな時代」の実現を回勅(カトリック信徒に あてた公開書簡)で訴えた。

米国の労働組合や一部のカトリック信者の政治家らは、7日付の 法王回勅の経済メッセージについて、金融サービス業界の規制強化や 労働者の権利拡大、環境汚染の抑制、医療サービスへのアクセス改善 を推進するまたとない機会ととらえている。

米下院民主党のカトリックの有力議員、ローザ・デラウロ氏(66、 コネティカット州)は、法王が「経済的正義を実現するためのロード マップ(工程表)を示した」と発言。ギブズ米大統領報道官は、オバ マ大統領が10日、回勅の経済メッセージについて法王と話し合うこ とを明らかにした。

デラウロ氏やジム・マクガバン下院議員(マサチューセッツ州) などカトリックの民主党議員らは9日、オバマ大統領の政治課題を教 会の教義と関連付けるキャンペーン「ポープ・グリーツ・ホープ」を スタートさせた。

イタリアでの主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)開催に合わ せて公表された法王の回勅は、世界の経済・金融監督機関に有効な執 行手段を与える「真の世界的な政治権力」を構築するよう世界の指導 者らに要請した。「利益は目的のための手段として有用だが、利益が唯 一の目的となり、不正な手段で生み出され、公益が究極の目標でない 場合、富を破壊し、貧困を生むリスクがある」と警告している。

デラウロ氏は、法王の資本主義に関する考え方を、オバマ大統領 が医療制度改革や地球温暖化、教育に優先的に取り組む姿勢になぞら えている。

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