米FDIC:米銀CITの起債保証に消極姿勢、信用悪化で-関係者

米連邦預金保険公社(FDIC) は、米銀CITグループの信用悪化を理由に、流動性を暫定保証する プログラム(TLGP)の利用を同社に認めることに消極的だ。FD ICの事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

TLGP参加申請が非公表であることを理由に同関係者が匿名で 語ったところによれば、FDICは、CIT債を保証すれば国民の税 金がリスクにさらされると懸念している。FDICは昨年11月以降、 TLGPの下で計2740億ドル(約25兆5000億円)の起債を保証し てきた。

100年の歴史を持ち95万社に融資するCITは、公的資金注入 を受けるため昨年12月に銀行持ち株会社に業態転換し、財務省から 23億3000万ドルの支援を得た。ブルームバーグの集計データによる と、CITは過去8四半期で計30億ドル余りの赤字を計上。100億 ドル相当のCIT債が2010年までに償還期限を迎えるが、この1年 余りの間、起債できていない。

格付け会社フィッチ・レーティングスによれば、CITはTLG Pを利用できない場合、21億ドルの信用枠が期限を迎える来年4月に もデフォルト(債務不利行)に陥る可能性がある。

財務基盤強化で協議

同関係者の1人によると、TLGP参加承認を得るためにCIT が増資を含めてどのように財務基盤を強化できるのか、FDICは同 社と話し合っている。資産の傘下銀行への移転など、CITのこれま での信用の質向上を目指した取り組みは不十分だったという。

CITの広報担当、カート・リッター氏は「TLGP参加申請に 関しては決着しておらず、われわれは引き続き、規制当局者と活発な 交渉を続けている」と述べた。FDICがCITの申請に関する決定 を先延ばしにしている理由についてはコメントを控えた。FDICの アンドルー・グレイ報道官は、CITの申請に関する発言を控えた。

TLGPは、昨年9月のリーマン・ブラザーズ・ホールディング ス破たんによる影響で起債困難となった金融機関に資金調達の道を開 いた。同プログラムの下、金融機関はFDICに保証料を支払えば格 付けの高い社債を発行できる。TLGPは10月31日に失効する。申 請締め切りは6月30日だった。

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