米国債:反落、30年債入札不調で-10年債3.41%

米国債相場は反落。30年債入札で 需要が前回ほど集まらなかったため、売りが優勢になった。

10年債利回りは上昇。前日は景気回復には予想よりも時間がかか るとの懸念から10年債入札の応札倍率が過去最高となり、利回りは7 週間ぶりの低水準を付けていた。この日の30年債入札では応札倍率は

2.36倍。前回6月の入札は2.68倍だった。

UBSセキュリティーズの金利ストラテジー担当責任者、クリ ス・アーレンズ氏は「この日は供給が相場を押し下げた。前日はやや ろうばい的な買いが入った」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時39分現在、10年債利回りは前日比11ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.41%。10年債(表面利率

3.125%、2019年5月償還)価格は7/8下げて97 20/32。

30年債入札

30年債利回りは10bp上昇の4.30%。前日は最大15bp低下 と、過去5週間で最大の低下幅を記録していた。

この日実施された30年債入札の結果によると、最高落札利回りは

4.303%と、入札直前の市場予想の4.292%を上回った。今回の入札 は5月7日に実施された30年債入札(発行額140億ドル)の2回目 の追加発行。前回6月11日の入札(同110億ドル)では落札利回り は4.720%だった。過去10回の入札で応札倍率は平均2.28倍。

この日の入札では、海外の中央銀行を含む間接入札の落札全体に 占める割合は50.2%と、2006年2月以来の高水準。6月は49%、過 去10回の平均は29%だった。

米国債入札では特に間接入札からの需要が高まっている。8日の 10年債入札では間接入札の落札全体に占める割合は43.9%。前回入 札は34.2%だった。7日の3年債入札では54%と、6月の43.8%か ら上昇した。

最近の入札で間接入札の割合が上昇していることについては、規 則の変更により、一部の顧客がディーラーの分類から外れたことが影 響している可能性がある。

利回りは低下傾向か

スタンダード・チャータードの政府債トレーディング責任者、マ イケル・フランゼーセ氏は「相場にとって好材料は入札が終わったこ とだ。今夏を通じて利回りは下降トレンドになるだろう」と述べた。

10年債利回りは6月11日に4%を付けた。リセッション(景気 後退)から脱却する兆候を受け、政府の借り入れが需要を圧倒すると の懸念が背景にあった。

その後、リセッションの長期化を示唆する経済指標を材料に、利 回りは60bp近く低下している。2日発表の雇用統計では失業率は 1983年以来で最高の9.5%に上昇した。

SCMアドバイザーズ(サンフランシスコ)のチーフストラテジ スト、マックスウェル・バブリッツ氏は「無意味な景気回復論は退け られ、われわれは現実に近づきつつある。リスクのない投資対象とし て国債に買いが入っている」と指摘した。

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