英中銀:資産買い取り規模を維持-金利0.5%で据え置き

イングランド銀行(英中央銀行) は9日の金融政策委員会(MPC)で、英国債などの資産を買い取る プログラムの規模を1250億ポンド(約18兆8800億円)に維持するこ とを決めた。同中銀はまた、政策金利のレポ金利を過去最低の0.5%に 据え置いた。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では、36 人中20人がキング総裁ら9人から成るMPCが資産買い取り規模を維 持すると予想。残りは規模拡大を見込んでいた。

ブラウン政権は中銀に対し、総額1500億ポンドまでの買い取りを 認めている。キング総裁は先月、これまでのところ買い取りプログラ ムはプラスの成果をあげているとの認識を示した。中銀はこの日、次 の措置を決定する前に8月の最新のインフレ率見通しを見極めたいと の考えを明らかにした。

中銀は別の声明で、英国債購入の実施規模を縮小すると明らかに した。来月にかけて社債の買い入れ継続を確実にするためとしている。 国債の購入は次回のMPC会合の1週間前に当たる7月29日まで続け る。中銀は13日に22億5000万ポンド相当の国債買い取り入札を実施 する。

世界景気の回復

国際通貨基金(IMF)は8日、英経済は今年に4.2%のマイナ ス成長に落ち込んだ後、来年は0.2%のプラス成長となるとの見通し を示した。

英経済は1-3月(第1四半期)に1958年以降で最悪となる

2.4%のマイナス成長となったが、英国立経済社会研究所(NIES R)は現在の英経済はゼロ成長付近となっているもようだとの見方を 示した。

一部のエコノミストの間では、英中銀が8月6日に開催される次 回の金融政策決定会合まで十分な資金を確保しておくため、資産買い 取りペースを緩める可能性があるとみられている。ドイツ銀行は現行 のペースでは「数週間」以内に資金が枯渇すると指摘した。

プログラム終了

一方でロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(R BS)のロス・ウォーカー氏などのエコノミストらは、中銀は近くプ ログラム終了を宣言する公算があるとみている。

ウォーカー氏は「MPCは量的緩和は大詰めの終盤を迎えたとの 明らかなシグナルを発した。これが英中銀の意図するところでなかっ たならば、中銀の伝達はまったくの裏目に出たと言えよう」と述べた。

英中銀に勤務した経歴のある大和証券SMBCヨーロッパのエ コノミスト、コリン・エリス氏は「MPCは様子見モードに入ったよ うだ」として、「MPCは景気が底入れしたと判断し、ここから先は 上昇しかないが、非常に時間がかかり、つらい道のりになると考えて いるようだ」と述べた。

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