Fリテイリ:今期純利益予想4%上方修正、ユニクロ好調で

カジュアル衣料ブランド「ユニクロ」 を展開するファーストリテイリングは、今期(2009年8月期)の連結純 利益予想を4%増額修正した。主力の国内ユニクロ事業が堅調で配当も 増額、小売り企業の中での好調さが目立っている。

衣料小売り国内最大手のFリテイリが東証で9日開示した今期純利 益予想は520億円(従来予想は500億円)と前期比で19%増加する。過 去最高益予想がさらに拡大する。純利益予想は第1四半期発表時に増額 修正していた。期末配を10円増やして年160円配にする。今期売上高は 6820億円と3.3%増額修正した。

売上高の約8割を占める国内ユニクロ既存店売上高は、今期予想を 11%増(同8.2%増)に引き上げた。ブラジャーカップ付きのカジュア ルウエア「ブラトップ」や、Tシャツなどが好調だ。ブラトップは昨年 (約300万点)の3倍を準備して欠品になる販売機会の消失を防いでい る。子会社が3月に発売した「990円ジーンズ」も伸びている。

東海東京調査センターの浅場美穂アナリストは、Fリテイリへの市 場の期待値は大きく好業績は織り込み済みとして「今後は秋商戦での戦 略がポイントだ」と述べた。東証で記者会見した徳永敏久経営管理部長 は、今秋を含む来期(2010年8月期)について、策定中としながら「増 収増益を目指す」と述べた。

景気後退を背景に5月の国内雇用情勢が悪化、1人当たりの現金給 与額も12カ月連続のマイナスとなる中、百貨店や総合スーパーでは衣料 品の販売が減少している。この中でFリテイリの第3四半期累計の純利 益は497億円、第3四半期では141億円といずれも前年同期比で24%増 加、好調さが際立っている。

海外出店積極化

海外には積極的に出店していく。今後数年以内に中国・香港で100 店舗(今期末予想で43)、韓国で100店(同30)、それ以外のアジアで 100店体制にする。インド、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン、 インドネシアでの出店検討も開始した。同時に不振の靴専門店「フット パーク」については事業縮小を決定、2010年1月末までに約200店を閉 め、約10店とする。

Fリテイリは企業の合併・買収(M&A)には3000億-4000億円 を投じる方針をかねてから示している。M&Aも含め来期(10年8月期) には連結売上高1兆円を目指している。2007年には米高級百貨店「バー ニーズ・ニューヨーク」買収を断念した。

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