北京汽車は「消化不良」にも-オペル買収なら課題山積との見方

中国の自動車メーカー、北京汽車 工業が米ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州部門オペルを買収した 場合、収益押し上げよりも消化不良を起こす要因となる可能性がある。

オペルを買収すれば北京汽車は、国内事業の約2倍の規模を持つ 海外事業を運営するという課題に直面することになる。また、買収に よって取得したものを自社製品に生かせるようになるには、生産ライ ン調整や新技術習得が必要だ。

大和総研(香港)のアナリスト、リコン・シア氏は「技術は、買 って食べてすぐに消化できるパンとは違う」として、「北京汽車はオ ペルの持つノウハウを完全に活用するまでに、数十年ではないとして も数年はかかるだろう」との見方を示す。

中国の自動車メーカーは過去に行った海外企業買収で苦戦してい る。より収益率の高い車種の開発と提携先海外企業への依存を断つと いう2つの主要な目的を達成できていない。上海汽車集団(SAIC モーター)が韓国部門を取得した買収は、中国の自動車メーカーによ る海外企業買収として過去最大規模だったが、同部門は労働争議やス ポーツ型多目的車(SUV)の販売急減を受け、今年2月に法定管理 に入った。

平安証券のアナリスト、余兵氏(上海在勤)は「上海汽車の経験 は、中国のすべての自動車メーカーにとっての警鐘であるべきだ」と 述べ、「買収した海外、特に先進国の事業を運営し、有効利用するの は大変難しい」と指摘している。

北京汽車は、カナダの自動車部品メーカー、マグナ・インターナ ショナルに対抗する形でオペル買収に名乗りを挙げている。

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