中国の融資急増、不良債権や資産バブルのリスク高める恐れ

中国では、融資急増を受け国内経済 のてこ入れ策が不良債権拡大や資産バブルにつながるとの懸念が強ま っている。

中国人民銀行(中央銀行)は8日、中国の銀行が6月に提供した 新規融資(速報値)が1兆5300億元(約21兆円)と、前年同月のほ ぼ5倍に達したと発表した。

人民銀が輸出低迷に対応するため融資規制を緩和したことを背景 に、中国の銀行が今年に入って供与した融資は、人民銀が設定した 2009年の最低目標をすでに47%上回っている。指標株価指数は年初 来で69%上昇し、不動産価格は持ち直しており、銀行監督当局は今週、 急速な信用拡大は貸し手と金融システムにとってリスクだと警告して いる。

ムーディーズ・エコノミー・ドット・コムのエコノミスト、シャ ーマン・チャン氏(シドニー在勤)は、「中国は資産バブルではなく、 堅実な景気回復が必要だ」と指摘した。

BNPパリバのシニアエコノミスト、アイザック・メン氏(北京 在勤)は「過剰流動性は資産バブルや無駄な投資である投機の呼び水 になっている」と分析する。

その一方で、同氏は「信用供与は7-12月(下期)に大幅に鈍化 する」と予想する。政策当局が信用を抑制するなかで、今後半年間の 新規融資は上期の最低25%程度にとどまる可能性があるとみている。

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