英財務相:FSAと中銀の権限強化、報酬制限も提案-リスク抑制狙う

【記者:Gonzalo Vina】

7月8日(ブルームバーグ):ダーリング英財務相は8日、国内大 手金融機関の規制改革の一環として、監督当局の介入を強化し、経営 破たんの可能性に備えて資本の増強を義務付ける方針を明らかにした。

ダーリング財務相は議会あての声明で、リスクを伴う慣行を抑制 するため、金融機関の経営破たんでリスクを誰が負うかや、幹部報酬 を含む分野について、金融サービス機構(FSA)とイングランド銀 行(英中央銀行)の調査権限を強化する考えを表明。金融機関の間の 競争の改善を図り、幹部報酬に制限を課すことを約束した。

1年未満での法制化を目指す今回の包括的措置は、金融業界が消 費者の相談窓口の運営費用を賄う計画のほか、金融機関の取締役の経 営能力の向上を図るルールも盛り込まれている。

英政府は4大金融グループの一角、ロイヤル・バンク・オブ・ス コットランド・グループ(RBS)とロイズ・バンキング・グループ の債務の肩代わりや過半数株式の取得で、1兆4000億ポンド(約210 兆円)の負担を強いられた。今回の措置は、こうした状況を招いた市 場の動揺の再発防止を目指すものだが、ダーリング財務相はオバマ米 政権など他の諸国の提案とのすり合わせを図りたい意向だ。

財務相は声明で、「わが国の金融システムを確実に改革・強化し、 将来に向けて立て直すことをわれわれの中心的な目的とする必要があ る」と述べた。

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