米アルコア4-6月:予想より小幅な赤字、経費減で-株上昇

米アルミ生産最大手のアルコアが8 日発表した2009年4-6月(第2四半期)決算は、1株当たり損益が 赤字となったものの、赤字幅はアナリスト予想より小幅にとどまった。 減産や人員削減が経費節減に寄与した。株価は時間外取引で上昇した。

1株損失は一部項目を除いたベースで26セントとなり、アナリス ト予想平均の38セントよりも小幅だった。調整前の純損益は4億5400 万ドル(1株当たり47セント)の赤字。前年同期は5億4600万ドル (同66セント)の黒字だった。売上高は前年同期比41%減の42億4000 万ドル。

クラウス・クラインフェルト最高経営責任者(CEO)は、リセ ッション(景気後退)のあおりで建設業者や製造業者の需要が鈍いな かで、減産や人員削減を進めてきている。銅やニッケル相場が今年に 入ってそれぞれ54%、28%上昇する一方で、アルミは過剰生産能力や 年初来で89%膨らんでいる在庫の影響で価格が今年、ほぼ横ばいで推 移している。

ファースト・アセット・インベストメント・マネジメントで運用 に携わるジョン・スティーブンソン氏(トロント在勤)は「経費抑制 への取り組みは正しかった」とし、「アルミはすべての金属の中で最も 供給過剰である可能性が高いため、これは短期的にプラスだ」と指摘 した。

アルコアの株価は時間外取引で一時、39セント(4.1%)高の9.85 ドル。通常取引終値は9.46ドルだった。7日までの年初来騰落率はマ イナス16%。

アルコアはダウ工業株30種平均の構成銘柄の中で4-6月期決算 を最初に発表する企業。同社は3四半期連続の赤字決算となったが、 これは1992年以来となる。

クラインフェルトCEOは発表文で、「アルコアは耐久力があり、 アルミ業界の歴史で最も深刻な低迷に対応するためにコストベースを 削減した」と説明した。

また同CEOはアナリストとの電話会議で、消費者が古い乗用車 を下取りに出すことを後押しする措置を含めた米政府の景気刺激策が アルミ需要持ち直しに寄与するとの見方を示した。米フォード・モー ターやトヨタ自動車が米自動車生産の拡大をけん引するとの見通しを 示し、米国の7-12月(下期)の生産台数は上期に比べて100万台増 となる可能性があると指摘した。

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