アルゼンチン経済が悪化、格付けに下げ圧力の恐れ-S&P報告書

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)はアルゼンチンについて、高いインフレ率や国 際的な信用市場に復帰できないことなどから経済状況が悪化しており、 信用格付けへの圧力となる恐れがあるとの見解を明らかにした。

S&Pのエコノミスト、セバスチャン・ブリオッソ氏は電子メール で送付した報告書で、最も可能性が強いシナリオに基づくと、南米2位 の経済国であるアルゼンチンは「緩やかな悪化が続き、ソブリン信用格 付けに悪影響を与える」と指摘。S&Pでは、アルゼンチンの国内総生 産(GDP)が今年は1.6%減少するとみている。

アルゼンチンは過去6年間、毎年少なくとも6.8%の経済成長を達 成した後で、フェルナンデス大統領はリセッション(景気後退)の回避 に努めている。6月28日に実施された中間選挙では、大統領支持派が 大票田で敗れており、12月に発足する新議会では与党が過半数を割り 込む。

S&Pは「選挙結果は連立政権に対する警告であり、状況を見直す 機会を提供している」とした上で、「アルゼンチンにとって最大のリス クは、政府が今後数カ月以内に経済政策を修正するための限定的な能力 を活用しないことだろう」と語った。

S&Pはアルゼンチンの外貨建て長期格付けを「B-」としている。 これは、投資適格級より6段階低く、ボリビアやジャマイカと同格だ。 ブリオッソ氏は今月2日のインタビューで、現在のアルゼンチンの格付 けは「非常に低い」とし、デフォルト(債務不履行)がなければ格下げ に直面する公算は小さいと述べていた。ムーディーズ・インベスター ズ・サービスはアルゼンチンの格付けを「B3」としている。

-- With assistance from Eliana Raszewski and Drew Benson in Buenos Aires. Editors: Brendan Walsh, Andrew Barden

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 若林 有紀 Yuki Wakabayashi +81-3-3201-2263 Ywakabayash1@bloomberg.net Editor:Eiji Toshi 記事に関する記者への問い合わせ先: Bill Faries in Buenos Aires at +54-11-4321-7736 or wfaries@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Andrew J. Barden at +1-613-667-4804 or barden@bloomberg.net

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