【個別銘柄】銀行、REIT、輸出、洋ゴム、あさひ、鉄人、ヴィレジ

9日の日本株相場における材料銘 柄の終値は以下の通り。

大手銀行株:三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)が前 日比3.5%安の549円、みずほフィナンシャルグループ(8411)2.8% 安の206円など。世界の景気回復ピッチが市場予想ほど速くならない との警戒感に加え、東京都心のオフィス空室率が約5年ぶりの高水準に 達したことも嫌気された。三鬼商事が9日発表した月次統計によると、 2009年6月末の都心5区のオフィス空室率は7.2%と約5年ぶりの高 水準、銀行の不動産融資の減退などが懸念された。

不動産投資信託(REIT)大手:森ヒルズリート投資法人 (3234)が4.2%安の34万6000円、MIDリート投資法人(3227)は 同5.4%安の20万7700円、日本リテールファンド投資法人(8953)は 同3.6%安の45万6000円。UBS証券はこれらREITの投資判断 を「BUY(買い)」から「Neutral(中立)」に引き下げた。

自動車や電機など輸出関連株:トヨタ自動車(7203)が2%安の 3400円、キヤノン(7751)が1.5%安の2940円、ソニー(6758)は同

2.8%安の2250円。米国の企業業績に対する警戒感から、ドル・円相 場が海外市場で一時1ドル=91円台まで円高が進行、収益への悪影響 が懸念された。

東洋ゴム工業(5105):20%安の181円と急落、5月29日以来、 200円を割り込んだ。日中の下落率としては、2007年11月7日に記録 した22%安以来の大きさ。同社は8日、第三者割当先を野村証券とす る50億円の無担保転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を決議、 既存株主価値の希薄化と将来的な売り圧力が警戒された。

大和証券グループ本社(8601):2.4%安の519円。国内外で新規 発行する普通株の売出価格を1株516円にすると8日に発表。これに より、新株発行と自社株買いを通じた資金調達額は手取り概算で約 1983億円と、当初想定を400億円あまり下回る。6月26日の増資計 画発表時に比べ、株価が20%近く下がったため。

エイチ・アイ・エス(9603):5.5%高の2115円。一時200円 (10%)高の2205円ストップ高(制限値幅いっぱいの上げ)まで買わ れる場面もあった。急激な円高で、海外旅行需要が高まるとの思惑が広 がった。

あさひ(3333):5.6%高の3010円で高値引け。04年8月の新規上 場以来の最高値を更新した。健康志向などを背景にスポーツ自転車が人 気化、品ぞろえ豊富な同社が自転車市場でシェアを高め、高成長を続け ると期待された。いちよし経済研究所は目標株価3850円を継続。

鉄人化計画(2404):4000円(9.9%)高の4万4300円ストップ 高。午後零時15分に9カ月累計(08年9月-09年5月期)決算を公 表。主力のカラオケ事業が低迷、連結営業利益は33%減の3億6000 万円にとどまったが、通期営業益計画(4億4500万円)に対する進ち ょく率は80.9%と順調だったため、午後の取引で買いが増えた。

コシダカ(2157):7.8%高の16万8000円。一時3万円 (19%)高の18万5800円ストップ高。2月に実施した夜間でも1人 1時間100円という特別キャンペーンが好評で、3月以降も来店客数 が堅調に推移。カラオケ事業の収益性向上などを理由に8日付で今期 (09年8月期)業績予想を増額修正したため、買いが膨らんだ。連結 純利益予想は5億1600万円で、前回予想から38%の増額となる。

ヴィレッジヴァンガード(2769):15%高の30万8000円ストップ 高(制限値幅いっぱいの上げ)で48株が比例配分。なお5442株の買 い注文を残した。09年5月期の連結純利益は前の期に比べ15%増の 17億円となったもよう。前回予想の14億円から21%の上振れ。新店 売上高が計画を23%上回ったほか、利益率の高い商材の拡充や在庫ロ スの改善などで、粗利益率も0.6ポイント上回った。

海運大手:商船三井(9104)が0.5%高の572円。日興シティグ ループ証券は8日付の投資家向けリポートで、「これまで悲観的な前提 を置いていたバルカー運賃前提を中期的に上方に見直す」として、来期 以降の収益(1株利益)予想をそれぞれ増額修正、これが好感された。

NOK(7240):2.9%高の1074円。一時7.1%高と取引時間中の 上昇率として5月19日(8.1%高)以来の大きさを記録。6月の受注 が5月に比べ20%程度回復したことが評価された。日興シティグルー プ証券は8日付で、投資判断を「2H(中立/高リスク)」から「1H (買い/高リスク)」に上げた。新しい目標株価は1270円。

三菱自動車工業(7211):0.6%高の162円。9日付の日本経済新 聞朝刊によると、仏自動車大手プジョーシトロエングループと家庭用電 源で充電できる新型ハイブリッド車の開発で提携する。エンジンにモー ターと電池を組み合わせた駆動部の開発・生産を両社で分担、コストの 低減と早期の製品化を目指すという。三菱自と次世代電池の開発を行う ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)は0.6%高の807円。

クラリオン(6796):7.9%安の82円。一時80円と4月22日以 来、2カ月半ぶりの安値を付けた。9日付の日経新聞朝刊によると、4 -6月期の連結営業損益は20億円程度の赤字(前年同期は7億円の黒 字)になったもよう。国内自動車メーカーからのカーエレクトロニクス 製品の受注は低迷したが、一部海外メーカーへの供給が想定以上に推移、 人件費削減もあり、1-3月期の57億円より赤字額が縮小するという。

ディスコ(6146):2.8%安の3870円。9日付の日経新聞朝刊に よると、同社の4-6月期の連結営業損益は15億円前後の赤字(前年 同期は18億円の黒字)となったもよう。直前四半期に比べ、赤字幅が 半分近くに減ったと伝えているが、世界景気の先行きに対する楽観論が 後退しているこの日は売りに押された。

ユニオンツール(6278):7%安の2315円。電子機器工業界や自 動車産業の生産調整がかつてない規模で進められた結果、同社の切削工 具の受注も低迷、6カ月累計(08年12月-09年5月)の連結営業損 益は4億9200万円の赤字となった。前年同期は37億円の黒字。7億 8600万円の黒字としている通期計画は据え置き。

ビックカメラ(3048):5.1%安の3万6100円。暖冬の影響でエア コンが低迷、パソコンやゲームなども不振で、9カ月累計(2008年9 月-09年5月)の連結営業利益は前年同期比46%減の70億円となっ た。据え置かれた通期計画(117億円)に対する進ちょく率は59.8%。

オオゼキ(7617):3.2%安の2735円。第1四半期(3-5月)の 単独営業利益は前年同期比6.6%減の12億8300万円となった。3期 ぶりの新規出店により4%の増収を確保したが、出店費用や改装費用な どが増え、販売管理費率が悪化した。

パルコ(8251):1.4%安の719円。改装などで主力ショッピング センター事業のてこ入れを図るが、消費者の生活、所得不安は根強く、 第1四半期(3-5月)の連結営業利益は前年同期比4.4%減の24億 円にとどまった。据え置かれた通期計画(94億円)に対する進ちょく 率は25.5%。

東京個別指導学院(4745):3.1%安の154円。新規入会者数が伸び 悩み、生徒獲得へ広告宣伝費をかける時期だった影響で、第1四半期 (3-5月)単独営業損益は3億9500万円の赤字となった。前年同期 は1億7800万円の黒字。通期営業利益予想は20億2000万円を維持。

栗田工業(6370):3.9%安の2980円。景気の先行きに対する不 透明感が強い中、ゴールドマン・サックス証券が「バリュエーション面 での割安感は消滅した」として、投資判断を「中立」へ引き下げ、下げ に拍車をかけた。

信越化学工業(4063):1.2%安の4300円。ゴールドマン・サック ス証券は8日付で同社株の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げ た。新しい目標株価は4600円。

ヤマハ発動機(7272):1.3%安の976円。野村証券は8日付で自 動車株の調査を再開。ヤマハ発の投資判断を「3(ウエート下げ)」と 設定した。目標株価は750円。

ユニ・チャーム(8113):2.5%高の7470円。野村証券は8日付で 同社株の投資判断を「2(中立)」から「1(買い)」に引き上げた。 新しい目標株価は9500円。一方、野村証が「1」から「2」に下げた 資生堂(4911)は同2.7%安の1474円。

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