中国:ウルムチでの暴動に武装警察部隊を派遣-胡主席はサミット欠席

中国の人民武装警察部隊は8日、新 疆ウイグル自治区の区都ウルムチに予備部隊を派遣し、民族抗争を中 止させるため市内の一部を立ち入り禁止とした。今回の暴動を受け、 胡錦濤国家主席はイタリアで開幕した主要国首脳会議(ラクイラ・サ ミット)への出席をとりやめざるをない事態となった。

暴動は8日で3日目となり、ウルムチで多数派の漢民族の男性グ ループが少数派のウイグル族を攻撃しているのが目撃された。重装備 に身を固めた警察隊はウイグル族の居住地周辺の警備に当たった。国 営新華社通信によると、2日間で少なくとも156人の死者を出した今 回の暴動を受け、胡主席は8日に北京に戻った。暴動による死者数と しては、1966年から76年の文化大革命以降では最多とみられる。

胡主席のサミット参加中止決定は、中国が今回の事態を指導部を 揺るがしかねない内政課題として重大視していることの表れだ。胡主 席はオバマ米大統領など各国首脳と会談して世界経済危機について協 議する予定だった。

テンプル大学のフィル・ディーンズ教授(アジア研究)は、胡首 席の帰国は「深刻なメッセージを送るものだ」と指摘し、「弱さの象徴 として受け止められ、中国共産党がかつてほど強くないと言う人も出 てくることは確かだ」と語った。

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