PIMCOのクレセンツィ氏:米景気の回復シナリオは弱い

債券ファンド最大手、米パシフィッ ク・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の市場ストラテ ジスト、トニー・クレセンツィ氏は8日、米経済は現在、政府や米連 邦準備制度理事会(FRB)の支援なしでは成長不可能であるため、 景気回復シナリオは弱いとの見方を示した。

クレセンツィ氏はカリフォルニア州ニューポートビーチからブ ルームバーグテレビジョンのインタビューに答え、「米経済はこの支援 なしで自立できる状態には到達できない」と述べた。

6月の米雇用者数は予想より大幅な減少となり、失業率は約26年 ぶりの高水準に達しており、オバマ政権が打ち出した7870億ドル規模 の景気対策による雇用促進効果は表れていない。8日発表の政府統計 によると、5月の消費者信用残高は4カ月連続で前月比減少となり、 融資を受けることが依然として厳しい状況であることが示された。

クレセンツィ氏は、「経済活動が悪循環から好循環に移ったと示唆 するものはない」と述べ、「こうしたことが表面化し始めた時、例えば 供給管理協会(ISM)の指数が好転し始めた時には、根を下ろして もっと実体のあるものになるという感覚があった」と指摘した。

同氏によると、PIMCOは社債や資産担保証券(ABS)など のいわゆるスプレッド商品を国債よりも投資妙味があるとみていると いう。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE