7月8日の米国マーケットサマリー:円が対ドルで大幅上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3875 1.3924 ドル/円 92.67 94.90 ユーロ/円   128.58 132.12

株 終値(暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 8,178.41 +14.81 +.2% S&P500種   879.56 -1.47 -.2% ナスダック総合指数  1,747.17 +1.00 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .90% -.06 米国債10年物 3.29% -.16 米国債30年物 4.18% -.13

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 909.30 -19.80 -2.13% 原油先物 (ドル/バレル)  60.14 -2.79 -4.43%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで7カ月ぶりの大幅上昇。 対ユーロでも値上がりした。米国の企業業績が落ち込むとの懸念を背景 に、世界的な景気回復に伴う円先安感を見込んだ取引が解消され、円の 買い戻しが優勢となった。

英国ポンドは対ドルで下落。一時は1ポンド=1.60ドルを割り込 んだ。イングランド銀行(英中央銀行)が9日の金融政策委員会で資 産購入プログラムを拡大し同国の通貨供給量を増やすとの観測が高ま った。円は主要16通貨すべてに対して続伸。南アフリカ・ランドとオ ーストラリア・ドルに対して特に買いを集めた。

MFCグローバル・インベストメント・マネジメントのマネーマ ネージャー、ジャック・アイル氏(ボストン在勤)は、「円の動きに は誰もが目を奪われた」と指摘。「決算シーズンは報復で始まった。 スタンスはリスク回避だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時21分現在、円は対ドルで1ドル=92 円61銭(前日は同94円89銭)。一時は3.3%高の同91円81銭 と、2月17日以来の高値を付けた。円は対ユーロで3%高の1ユーロ =128円21銭(前日は同132円13銭)。一時は同127円2銭と、 5月18日以来の高値を付けた。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユー ロ=1.3863ドル(前日は同1.3924ドル)。

◎米国株式市場

米株式相場は総じて下落。4-6月期の決算が失望を誘う内容にな るとの懸念が広がった。取引終了間際に財務省が金融機関から最大 400億ドルの不良資産を買い取る計画を明らかにしたが、相場は反転 しなかった。

電話会社大手のAT&Tやベライゾン・コミュニケーションズは 大幅安。サンフォード・C・バーンスティーンが2009年の利益予想 を引き下げたのが背景。

財務省による官民投資計画の発表が好感されたほか、午後発表さ れた10年債の入札結果で需要の高さが示されたことから、国債供給は 需要を上回るとの懸念が緩和し、相場は値下がり分を埋めた。この日、 ダウ工業株30種平均は上昇して取引を終えた。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は1対2。ニュ ーヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は前 日比0.2%安の879.56。ダウ工業株30種平均は14.81ドル (0.2%)上昇の8178.41ドルで終えた。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントの主任投資ストラテジスト、 ジェームズ・W・ポールセン氏は、「景気が不安定な場合や、予想よ りも軟調な決算が発表された場合、問題はどれほど相場が下落するか だ。相場は重要なテクニカル水準を試しつつある。この水準以上で持 ち応えられるのか、再びそれよりも下落するのか、これから見極める ことになる」と語った。

◎米国債市場

米国債相場は続伸。景気回復には予想よりも時間がかかるとの懸念 から安全な逃避先としての需要が高まり、10年債入札(規模190億 ドル)では需要が予想よりも強かった。

入札を背景に10年債利回りは5月22日以来の低水準となった。 10年債入札の最高落札利回りは3.365%。海外中央銀行を含む間接 入札の落札全体に占める割合は2007年5月以降で最高となった。今 週は入札が4回あり、この日は3度目。発行総額は730億ドル。この 日から本格化する4―6月(第2四半期)の決算発表では減益が見込ま れている。

MFグローバルの仕組み商品・新興市場の共同責任者、アンドル ー・ブレナー氏は「本格的な質への逃避の動きとなっている。すべて は景気の下振れを示唆しており、米国債への需要が旺盛だ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時16分現在、10年債利回りは前日比15ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の3.30%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落し、2カ月ぶりの安値。ドルの上昇 を受け代替投資先としての金の需要が減退した。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル・インデックスは最大0.3%上昇。国際通貨基金(IMF)がこ の日発表した世界経済見通しで、来年の世界経済成長率を4月時点の 予測から上方修正したことがきっかけ。金は通常ドルと逆相関の関係 にある。ニューヨーク原油先物相場は年初来の最長となる6日続落と なった。

ヘリテージ・ウェスト・フューチャーズの先物アナリスト、ラル フ・プレストン氏(サンディエゴ在勤)は「最近の安定したドル相場 に過去数日の原油の見事な値下がりが加わり、金の強気筋は守勢に立 たされている」と指摘。「この日1オンス=915ドルを割り込んだこ とを受け、非常に具体的だが金のショート(売り持ち)を勧める」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場8月限は前日比19.80ドル(2.1%)安の1オンス=909.30ド ルで取引を終了した。一時は5月6日以来の安値となる同904.80ド ルまで下げる場面もあった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は6日続落。米エネルギー省が発表した 原油在庫は、リセッション(景気後退)による需要減少を受け、増加幅 が事前予想を大幅に上回った。

3日に終了した週のガソリン在庫は前の週から190万バレル増の 2億1310万バレル。ヒーティングオイル(暖房油)とディーゼル油 を含む留出油在庫は消費が10年ぶり低水準に落ち込むなか、1985年 以降で最高となった。

ニューエッジUSAのエネルギー調査責任者、アントワーヌ・ アルフ氏は、「市場はファンダメンタルズの弱さに着目し始めている。 ファンダメンタルズの悪化は今後、数週間は続くとみられる。相場は まだ下がりきっていない」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日 比2.79ドル(4.43%)安の1バレル=60.14ドルで終了した。一 時は同60.01ドルと、5月26日以来の安値を付けた。

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