IMF:ユーロ圏は2010年もマイナス成長へ-日米に出遅れ

国際通貨基金(IMF)は8日発 表した世界経済見通しで、2010年のユーロ圏経済は世界の主要経済 国・地域で最悪のパフォーマンスとなると予想した。失業増が個人消 費の重しとなるとみている。

IMFによると、同年のユーロ圏経済成長率はマイナス0.3%とな る見込み。予想は4月時点に比べ0.1ポイント上方修正されたものの、 米国、カナダ、英国、日本がプラス成長に復帰する見込みであるのに 対し、ユーロ圏はマイナスにとどまるとみられている。

戦後最悪のユーロ圏リセッション(景気後退)には底入れの兆し が見られるものの、失業率は増加が続き、欧州連合(EU)の欧州委 員会もこの傾向が続くと予想している。これが消費者の支出抑制につ ながり、米国やアジアに比べ景気回復が遅れる見込みだ。

IMFは報告で、ユーロ圏の経済「活動は、他の国・地域に比べ 回復が遅いと予想される」とした上で、「労働市場の調整の大半はま だこれからだ。失業増が消費の重しとなるだろう」と分析している。

ユーロ圏の4月の失業率は9.5%と前月の9.3%から上昇した。

IMFはユーロ圏の今年の経済成長率予想をマイナス4.8%と、4 月時点の予想の同4.2%から下方修正した。

ドイツ経済の今年の成長率はマイナス6.2%と予想し、前回の予想 から0.6ポイント下方修正した。来年についてはマイナス0.6%(前回 予想はマイナス1%)に修正した。

フランスは今年がマイナス3%、来年がプラス0.4%と予想される。 同国についての見通しは4月時点から据え置き。イタリアは今年がマ イナス5.1%(4月時点予想はマイナス4.4%)、来年はマイナス

0.1%(同マイナス0.4%)と見込まれる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE