中国の胡錦濤国家主席がサミット欠席、新疆の暴動で

中国の胡錦濤国家主席は新疆ウイグ ル自治区で少なくとも156人が死亡する大規模な暴動が起きたため、 イタリアで開催される主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)出席を とりやめ、帰国することとなった。

中国国営新華社通信によれば、戴秉国・国務委員が代理としてサ ミットに出席する。胡主席のポルトガル訪問予定も再調整されるとい う。

胡主席がサミット欠席を決めたことは、中国が国内の騒乱をいか に重要視しているかを示す。胡主席はオバマ米大統領らと会談し、世 界的な経済危機問題をめぐり意見を交わす予定だった。

テンプル大学のフィル・ディーンズ教授は、胡首席の帰国は「重 大さのシグナルを送っている」と指摘。「中には、これを弱さの兆候と 見て、中国共産党はかつてほどの力を持っていないと述べる者もいる だろう」と語った。

8日朝を迎え、午前10時(日本時間同11時)ごろの新疆ウイグ ル自治区の区都ウルムチは、完全武装した警察部隊が町のいたるとこ ろに配備され、静けさを取り戻している。中国当局は7日夜、ウルム チに2日連続で夜間外出禁止令を出した。ウルムチではウイグル族と 漢民族の対立が激化し、双方が刃物やパイプ、れんがを使って路上で 争う騒乱が発生。負傷者数は5日以降800人余りに達している。

7日には大勢の漢民族がデモ行進し、警察は一部の群衆がウイグ ル族を襲撃するのを防ぐため催涙ガスを使用した。

1989年のチベット暴動の際にチベットの治安を統括していた胡 首席は、今回の新疆ウイグル自治区の騒乱についてまだ発言をしてい ない。

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