ソニーCEO:ソフト最大手の「PS3」値下げ要請拒否(Update1)

ソニーのハワード・ストリンガー最 高経営責任者(CEO)は、ゲームソフトメーカー世界最大手アクテ ィビジョン・ブリザードが要請している家庭用ゲーム機「プレイステ ーション3(PS3)」の価格引き下げを受け入れない姿勢を示した。

アクティビジョンのボビー・コティックCEOは先週、同社の開 発資源をPS3から競合するより安価なゲーム機に振り向ける可能性 があると述べた。ゲーム小売り最大手、米ゲームストップのダニエル・ デマッテオCEOも同社が5月に実施した電話会議で、経済環境を考 慮すると、ゲーム機の値段は「高過ぎる」と指摘していた。

ストリンガーCEOは7日に米アイダホ州サンバレーでインタビ ューに応じ、コティック氏の発言に対し、「彼は騒ぎ立てるのが確かに 好きなのだろう」と語り、「プレイステーションは1台ごとに損失が出 ている状況だ」と説明した。さらに、コティックCEOが「私にプレ ッシャーをかけており、私はコティックCEOにプレッシャーをかけ ている。それがビジネスというものだ」と語った。

ソニーのゲーム事業は「PS3」が発売された06年度に赤字転落。 同時に全事業で最も大きな損失を出すようになり、累積の営業赤字は 4153億円に上る。

東海東京調査センターの広瀬治シニアアナリストは「値下げが必 ずしも販売増につながるわけではない」と指摘。仮に値下げしてPS 3の台数が伸びても「収益悪化に苦しむ状況が続くだけだ」としてソ ニーの戦略は妥当とみている。

ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の平井一夫 社長は6月にロサンゼルスで開かれたゲーム見本市「E3」でのイン タビューで、「現在の価格には極めて満足している」と語り、価格変更 については「適当だと判断する時期に実施する」との考えを示してい る。

ソニーはPS3の中枢部品「Cell(セル)」の開発に約2000 億円を投資。このセルには現在、線幅65ナノメートル(ナノは10億 分の1)プロセスを採用した先端半導体が使われているが、今後、よ り微細な45ナノに切り替える計画。時期については明らかにしていな いが、SCE広報担当の中多大介氏によると、新型チップは一般的に 省電力で部品数も減るため、コスト削減につながるという。

--取材協力: Greg Miles in Sun Valley, Idaho -- Editors: Chiaki Mochizuki、Naoya Abe

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