米BOA傘下メリルの空洞化進む、ベテラン18人退職で致命的-WSJ

【記者:内田良治】

7月8日(ブルームバーグ):米紙ウォールストリート・ジャーナ ル(WSJ、オンライン版)は8日、米銀最大手バンク・オブ・アメリ カ(BOA)が買収した証券大手メリルリンチについて、身売りが決ま った昨年9月以降、投資銀行事業に携わる経験豊富なバンカーが少な くとも18人退職し、人材が最も価値ある資産とされる事業だけに命取 りになりかねないと報じた。

同紙によれば、最近メリルを去ったバンカーには、米製薬大手フ ァイザーによるワイス買収(買収額680億ドル)を手掛けたアラン・ ハートマン氏や、M&A(企業の合併・買収)部門の共同会長だった ウィリアム・リフキン氏らが含まれる。

同紙は、事業統合後のBOA全体の利益から見ると、メリルの投資 銀行部門の収入はわずかなものにすぎず、人材流出が長期的に見て大き く影響する公算は小さいと指摘。ただ、メリルが数十年かけて築き上 げたウォール街(米金融街)有数の投資銀行の地位は、わずか数カ月 で消え去ることになったと解説している。

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