6月の銀行貸出は前年比2.5%増、資金需要低迷で伸び鈍化(Update1)

6月の銀行貸出残高は、景気の大幅 な落ち込みで資金需要が低迷していることを受けて、2008年10月以 来の低い伸びにとどまった。

日本銀行が8日発表した貸出・資金吸収動向等によると、6月の 銀行貸出平均残高は前年同月比2.5%増と、6カ月連続で伸び率が鈍 化した。信金を加えた貸出平均残高も同2.4%増と5カ月連続で伸び が鈍化した。貸出債権の償却や流動化など特殊要因を調整した銀行貸 出平均残高は同3.1%増と、2カ月連続で伸びが鈍化した。いずれも 08年10月以来の低い伸びにとどまった。

日銀の北原道夫金融機構局参事役は貸し出しの伸びが鈍化してい る背景について「企業の資金需要は設備投資向け、運転資金ともやや 弱めに推移している。決算が厳しかったため、賞与向けの借り入れも 少なかった」と指摘。また、「社債やコマーシャル・ペーパー(CP) など直接調達市場の機能回復も影響した」としている。

CPの銀行等引受分末残高は同21.8%減の12兆2668億円と9カ 月連続で減少した。白川方明総裁は6日、定例支店長会議のあいさつ で、「CP・社債市場の発行環境が一段と改善してきているほか、銀行 貸出は大企業向けを中心に高めの伸びを続けている」と指摘。資金繰 りや金融機関の貸出態度については「悪化に歯止めがかかる動きがみ られるものの、なお厳しいとする先が多い」と述べた。

アールビーエス証券の西岡純子チーフエコノミストは統計発表前、 「設備投資資金への需要が弱い下、貸出残高の伸びが減速する」とし て、6月の銀行・信金計の貸出平均残高は同2.8%増を予想していた。

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