第二地銀協の小島会長:住宅ローン延滞警戒「夏季ボーナス払いを注視」

第二地方銀行協会の小島信夫会長 (京葉銀行頭取)は、景気低迷による個人所得の減少を背景に今後、住 宅ローン返済の延滞が増えていく恐れがあるとの見通しを示した。特に この7月以降に期限が到来するボーナス払い分から、延滞などが顕在化 するかどうかについて注視している。

小島会長(62)が7日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビュ ーに答えた。小島会長が頭取を務める京葉銀では、「6月に振り込まれ た顧客の賞与金額合計が前年比で6%減少している」と指摘。現在、目 立った延滞増はないが、「ボーナス払いを設定している顧客などで7月 以降に出てくるかどうかだ」と警戒感を示した。

30日に公表の5月の完全失業率は5.2%と4カ月連続で悪化、有効 求人倍率も0.44倍と過去最低を更新した。住友信託銀行の調査による と、労働者一人当たり賃金はボーナス減少などで3月までに10カ月連 続のマイナスとなった。回収可能性が高く銀行の収益の柱の一つとなっ てきた住宅ローン業務が、業績の足を引っ張る可能性が出てきた。

小島会長は、「住宅ローン返済で延滞が発生する前に支援すること が重要」とし、京葉銀では賞与額が前年比で大幅に縮小した顧客などを ピックアップして返済条件変更などを働きかけている。2月から6月末 までの合計が約90件だった住宅ローン返済に関する相談件数は、7月 だけですでに100件に上っている。

野村証券の佐藤雅彦アナリストは、失業率がさらに悪化する懸念が ある中、「短期的には影響は小さいが、すでに延滞率がわずかながら上 昇し始めている銀行もあり、今後は住宅ローンの債権管理で警戒を高め る必要がある」と指摘した。

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