6月のM3は1.7%増-賞与の支払い減などで伸び鈍化(Update1)

日本銀行は8日、6月の通貨供給量 「マネーストック統計」を発表した。代表的指標である「M2」の月中 平均残高は前年同月比2.5%増加。ゆうちょ銀行などの預貯金を加えた 「M3」は同1.7%増加した。ともに預金通貨が賞与の支払い減少など で低迷したことで、前月から伸びが鈍化した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想調査では、M2は同

2.7%増、M3は同1.8%増が見込まれていた。日銀調査統計局の鈴木 純一企画役はマネーストックの伸びが鈍化した背景について「預金通貨 の伸びが鈍化したことが主因。賞与の支払いが前年比で減少しているこ となどが影響している可能性もある」としている。

M3の構成要素のうち、現金通貨は同1.0%増と前月と伸びは変わ らず。預金通貨は同0.4%増と、前月(0.7%増)から伸びが鈍化した。 これらを合わせたM1も同0.5%増と、前月(0.7%増)から伸びが鈍 化。一方、定期性預金など準通貨は同2.8%増と、1999年2月(2.9% 増)以来の高い伸びとなった。

日銀の鈴木企画役は「定期預金の人気が比較的高い。ただ、投資信 託の残高は前月から横ばいで、株式にもフローでは流入超となっており、 リスク資産を取り崩して定期預金に預け替えているわけではない。新た に生じた金融資産が定期預金に流入している」としている。広義流動性 は同0.2%減と、前月(0.1%減)からマイナス幅が拡大した。

モルガン・スタンレー証券の佐藤健裕チーフエコノミストは統計発 表前、「定額給付金の支給という押し上げ要因がある一方、企業が3月 末に積み上げた手元現金の取り崩しという下押し要因もある」と指摘。 6月のM2は同2.7%増を予想していた。

日銀は昨年5月分の通貨供給量から統計内容を見直すとともに、名 称をマネーサプライ統計からマネーストック統計に変更した。

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