長期金利1.2%台は「買われ過ぎ」、持ち高圧縮必要-テクニカル分析

みずほ証券チーフマーケットアナリ ストの三浦哲也氏は、新発10年債利回りの1.2%台は、テクニカル指 標から買われ過ぎの領域にあると指摘し、売りを出してポジション(持 ち高)を圧縮することを推奨している。

三浦氏によると、買われ過ぎ・売られ過ぎの度合いを計る相対力指 数(RSI)を9日間でみると、最近は80%を超えており、「過熱感 が出ている。80%になると相場がピークをつける場合が多い」という。

また、過去の価格変動に基づき、変動幅を反映し、支持線・抵抗線 水準を表す、ボリンジャー・バンドをみても上値抵抗線が堅いと分析。 「21日移動平均の上限の138円90銭(10年債利回り1.275-1.28%程 度)を超えるのは難しいのではないか」と予想する。出来高のオシレー ターも、「ここ数年で最も高い水準にあり、頭打ち感が出ている」と語 った。

10年債利回りの適正水準について、三浦氏は、TIBOR(東京 銀行間貸出金利)3カ月物と米10年債による回帰モデルに基づけば

1.3%台と想定する。株価が金余りを背景に堅調に推移する可能性があ ることを踏まえると、1.2%台の水準では、「いったん利益確定の売り を出すべき」だと言う。

新発10年国債利回りは、6月半ばに今年最高となる1.56%をつけ たが、その後は世界経済に対する過度な楽観論の後退などを背景に低下 基調をたどった。前日には3月下旬以来の1.3%割れを記録しており、 1カ月弱で26ベーシスポイント(bp)超も低下した。

今年はじめから3月にかけて1.2%-1.3%台で買った向きが収益 を確保できる水準まで10年債利回りは低下しており、相場が一段高と なる局面では、アウトライト(買い切り)・ポジションの売りを推奨す る。割高感の強い短中期債への投資を抑えることも必要とみている。三 浦氏は、「上場オプションのプットロング(売る権利の買い持ち)を加 えてみることも一手」だという。

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