AIGのSICOへの請求を連邦陪審が棄却、地裁判断へ

米保険会社アメリカン・インターナ ショナル・グループ(AIG)が43億ドル(約4080億円)相当の 同社株を不正流用されたとして元最高経営責任者モーリス・グリーン バーグ氏率いるスター・インターナショナル(SICO)を訴えてい た裁判で、ニューヨークの連邦裁判所の陪審は7日、AIGの請求を 棄却する評決を下した。

同陪審は、SICOがAIGの繰り延べ報酬プランのためのみに 同社株を保有するという信託に違反していないと判断。また、不正会 計問題でグリーンバーグ氏が2005年3月にAIGから更迭された後、 SICOが43億ドル相当のAIG株を売却したのは不正流用だとす るAIGの訴えも棄却した。

同地裁のジェド・ラコフ判事は、信託違反に関する今回の評決を 助言的と見なしており、今後、それを覆す可能性もある。同判事は8 月までに自身の判断を下すと約束した。ただ、SICOがAIG株を 不正流用しなかったという陪審の判断は覆さないとした。

ラコフ判事は陪審の評決後、「これは最終的な判断ではない」とし た上で、「この先、出さなくてはならない結論がある」と述べた。

AIGはSICOとの係争で勝ち取った賠償金を米政府から受け た公的資金1825億ドルの返済に充てる方針を示している。

AIGの広報担当のマーク・ハー氏は、「われわれは陪審の評決に 失望しており、裁判所の最終決定を待っている」と言明。「われわれは 依然として、当方の主張の正しさを信じている」と語った。

一方、SICOの代理人、デービッド・ボイズ弁護士は、「われわ れは確かに非常に満足している」とした上で、「陪審の決断の早さは、 この案件の単純さを反映している」と述べた。

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