7月7日の米国マーケットサマリー:円上昇、対ドル約1カ月ぶり高値

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3915 1.3984 ドル/円 94.74 95.35 ユーロ/円 131.85 133.34

株 終値(暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 8,163.60 -161.27 -1.9% S&P500種 881.03 -17.69 -2.0% ナスダック総合指数 1,746.17 -41.23 -2.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .96% +.02 米国債10年物 3.44% -.07 米国債30年物 4.29% -.07

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 929.10 +4.80 +.52% 原油先物 (ドル/バレル) 62.93 -1.12 -1.75%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルでほぼ1カ月ぶりの高値 に上昇。米国企業の業績悪化懸念から、日本の投資家が海外資産の換金 売りに伴い安全資産である円買いを進めるとの観測が高まった。

英国ポンドは対ドルで4月以来の最長となる4営業日続落。英商 工会議所(BCC)がイングランド銀行(英中央銀行)に対し景気回 復を支援するため量的緩和プログラムの拡大を奨励したことが背景。 ユーロはポンドや南アフリカ・ランドなどを含む通貨に対して値上が り。独政府が発表した同国の5月の製造業新規受注指数が前月比で上 昇したことが手がかり。

みずほコーポレート銀行(ニューヨーク在勤)のシニア為替トレ ーダー、柳原秀敏氏は、市場ではリスク回避の取引が依然優勢だと指 摘。米経済の真の回復にはしばらく時間がかかるということを誰もが わかっていると述べた。

ニューヨーク時間午後2時6分現在、ドルは対円で0.4%安の1 ドル=94円97銭(前日は同95円35銭)。ユーロは対ドルで

0.3%安の1ユーロ=1.3937ドル(前日は同1.3984ドル)。ユー ロは対円で0.8%安の1ユーロ=132円34銭(前日は同133円34 銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は大幅下落。S&P500種株価指数は5月1日以来の 安値をつけた。IT(情報技術)投資の減速予想や、4―6月期の企業 決算が4カ月間にわたる株価上昇を裏付ける内容にならないとの懸念が 広がった。

ソフトウエア最大手のマイクロソフトや検索エンジンのグーグル が大幅安。調査会社ガートナーが今年のIT投資は6%減との予想を 示したのが手掛かりだった。

クレジットカード会社ディスカバー・フィナンシャル・サービシ ズも急落。5億ドルの新株発行計画が嫌気された。全米最大の製油業 者バレロ・エナジーは、ガソリン価格の大幅安を材料に急落した。

フィラデルフィア・トラストのリチャード・シーシェル最高投資 責任者(CIO)は、「これまでの株価上昇は急速過ぎた感じがある。 この先の決算発表シーズンを控え、あまり明るいムードではない。経 済活動が年内に持ち直すかどうか、依然として多くの疑問がある」と 述べた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比2%安の881.03。ダウ工業株30種平均は161.27ド ル(1.9%)下落の8163.60ドルで終えた。ナスダック総合指数は

2.3%安の1746.17だった。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。リセッション(景気後退)が長期化するとの思 惑から買いが優勢になった。発行額350億ドルの3年債入札では、旺 盛な需要で落札利回りが5月以来の低水準になったことも支援材料。

今週は4回の入札が予定されており、発行総額は730億ドル。3 年債入札では海外中央銀行を含む間接入札の落札全体に占める割合は 54%と、前回入札の43.8%を上回った。株式相場は下落。米大統領 経済顧問のローラ・タイソン氏は経済状況について「予想したよりも悪 い」と指摘。追加景気対策を検討すべきとの見解を示した。

キャンター・フィッツジェラルドのチーフ債券ストラテジスト、 ジョージ・ゴンキャルベス氏は「需要は依然として強いが、利回りが 高い場合だ」と指摘。「景気はまだ非常にぜい弱で、将来は不透明だ。 不確実な要因はすべて長期債にとって好材料となる」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時23分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の3.47%。10年債(表面利率

3.125%、2019年5月償還)価格は10/32上げて97 4/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。ドル先安観から代替投資やインフ レヘッジとしての需要が膨らんだ。

米大統領経済顧問のローラ・タイソン氏はこの日シンガポールで 講演し、政府は信用収縮やリセッション(景気後退)対策として追加 の財政支出を検討すべきだと提言した。ドルの下落局面では通常、価 値の保存を求めて投資資金が金に向かう。

UBSの金属ストラテジスト、ジョン・リード氏(ロンドン在 勤)は「当社のエコノミストらは来年と2011年にドルが下落すると 予想しており、米国への信頼感危機からもっと大規模なドル売りリス クもあると考えている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場8月限は前日比4.80ドル(0.5%)高の1オンス=929.10ド ルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。リセッション(景気後退)によ る需要後退で米国の燃料在庫が増えているとの見方が嫌気され、6週間 ぶり安値に下げた。

8日にはエネルギー省が週間在庫統計を発表する。ブルームバー グニュースの調査によると、先週のガソリン在庫は前の週から90万バ レル増加したと予想されている。雇用減少を受けて米経済の回復が遅 れるとの懸念が強まるなか、原油相場は6月30日に付けた8カ月ぶり 高値の1バレル当たり73.38ドルから14%下落している。

エネルギー関連のコンサルタント会社キャメロン・ハノーバー (コネティカット州)のピーター・ビューテル社長は、「市場のセン チメントは1週間で完全に反転した。これまでは相場が少しでも下げ れば押し目買いが入り、相場が押し上げられていたが、先週の6月雇 用統計の発表以降、すべてが変わってしまった」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日 比1.12ドル(1.75%)安の1バレル=62.93ドルで終了した。一 時は同62.35ドルと、5月27日以来の安値を付けた。年初来では 41%上昇している。

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