イオン:5四半期中4度目の赤字、雇用・所得環境悪化で衣料品不振

国内流通グループ2位のイオンの第 1四半期(2009年3-5月)の連結決算は、純損益が過去5四半期中で 4度目の赤字に陥った。主力の総合スーパー(GMS)事業の不振に加 え、米衣料品子会社のタルボットの業績悪化も響いた。

7日発表した純損益は24億9000万円の赤字(前年同期は92億7000 万円の赤字)、売上高に相当する営業収益は前年同期比2.6%減の1兆 2458億円だった。景気後退を背景に5月の国内雇用環境が悪化、1人当 たりの現金給与額も12カ月連続のマイナスとなる中、総合スーパー既存 店で衣料品や住居用品などの売り上げが減少した。

タルボットの第1四半期の赤字転落も、イオンの純損益を圧迫した。 都内で会見した豊島正明グループ財務最高責任者(CFO)は、「連結 業績は大変厳しい結果になった」としたうえで、第2四半期以降はコス ト削減、原価引き下げ、在庫縮小といった施策を着実に進めることで会 社計画を達成していく方針を示した。

不振のスーパー事業については、人件費といった経費削減を進める。 ジャスコを運営するイオンリテールの第1四半期の経費削減実績は71 億円。非正規雇用を含む従業員7万人のうち、数千人の派遣社員との契 約を有期直接雇用に切り替えて人件費を26億円削減した。通期で100 億円の人件費削減目標に向け順調なペースという。

こうした経費削減効果を踏まえて、今期(2010年2月期)の通期連 結業績予想は従来見通しを維持した。営業収益は5兆2400億円超、純利 益は75億-150億円としている。日本チェーンストア協会が6月22日 に発表した5月の全国スーパー売上高(既存店ベース)は、前年同月比 2%減の1兆877億円と、08年12月以来、6カ月連続のマイナスとな っている。

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