キヤノンM株が急反発、露光装置事業の分離でリスク低減-野村証強気

キヤノンの国内販売子会社であるキ ャノンマーケティングジャパンの株価が急反発。不採算となっている半 導体露光装置事業の分離により、業績リスクが低減すると一部のアナリ ストが指摘し、これを好感した買いで一時前日比8.2%高の1455円ま で上げた。投資家の長期売買コストである200日移動平均線(1390 円)を、約1年1カ月ぶりに上抜けてきた。

野村証券は6日付で、キヤノンMの投資判断を「2(中立)」から 「1(買い)」に引き上げた。担当アナリストの和田木哲哉氏は、「競 争力を喪失し、大きな損失を計上している露光装置事業を2010年1月 に分離することで、事業リスクが大幅に軽減される」と評価する。キヤ ノンは10年1月から、グループの露光装置事業を再編する。その一環 として、キヤノンMの産業機器事業から露光装置に関連する部門をキヤ ノンに移管、製販一体で運営する体制を整える。

和田木氏は、主力製品のデジタル一眼レフカメラで懸念された価格 競争による大幅な値崩れが起きていないほか、ハイテク商社固有のリス クである大口ベンダーによる直販化と商圏喪失のリスクがほぼない点も 評価できると指摘する。一眼レフについては、各社の春モデルが好評を 博していること、昨年と違い各社とも生産を絞っていることが、値崩れ に陥っていない背景にあるという。

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