宇部興株が高値、化成品の回復鮮明で低PER修正へ-大和総研格上げ

化学品大手の宇部興産の株価が前週 末比4.7%高の292円と、2日に付けた年初来高値(287円)を更新し た。化成品や樹脂事業の回復が鮮明なことを考慮すれば、現状株価には PER(株価収益率)面で割安感があると一部アナリストが指摘し、見 直しの動きが優勢となっている。

大和総研は3日付で、宇部興の投資判断を「3(中立)」から「2 (アウトパフォーム)」に引き上げた。担当アナリストの竹内忍氏は、 企業への取材を踏まえて業績予想を増額、2011年3月期の連結1株当 たり純利益(EPS)は16円90銭を見込む。3日終値時点で11年3 月期予想PERが16.5倍と、総合化学サブセクター平均(40倍)や化 学セクター平均(同27倍)と比べ割安あると指摘する。

業績増額の要因として竹内氏は、「中国をはじめとしたアジア需要 回復の恩恵を享受し、化成品・樹脂セグメントで手掛けるカプロラクタ ム(CPL)や合成ゴムの販売数量・スプレッド改善が顕著」と指摘。 また、09年1-3月期に営業損失を計上した機能品・ファインセグメ ントの収益も、足元で回復に転じているもようという。今後半年程度の 目標株価については、11年3月期の予想PER20倍に相当する340円 に設定している。

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