三洋電:車用電池売上高15年に4倍へ-ハイブリッド拡大

充電池世界最大手の三洋電機は2015 年までに自動車用電池の売上高を現在の約4倍となる1000億円超を目 指す。ハイブリッド車の需要が拡大し、自動車メーカーからの引き合い が多く来ているため。

本間充副社長が3日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビュー で明らかにした。ハイブリッド車用ニッケル水素電池は、供給先のホン ダや米フォード・モーターに加え、「欧州メーカー2社など海外からの 注文が増加している」と語った。

増産要請に応じて、三洋電は今年度中に洲本工場(兵庫県洲本市) のニッケル水素電池の生産ラインを増設、生産能力を現在の月200万セ ルから350万セルに引き上げる。本間氏は受注ペースが1カ月単位で変 化しており、「350万セルのもう1段上に行ける」とさらに増強する可 能性も示唆した。

リチウムイオン電池でも、今年末には徳島工場(徳島県松茂町)で 量産を開始する予定。独フォルクスワーゲン向けに年間1万5000台か ら2万台分のハイブリッド車向け電池を生産する。新設中の加西工場 (兵庫県加西市)でも10年7月から月100万セルを生産する予定。20 年には自動車用電池の世界シェア(市場占有率)40%を目指す。

「全方位戦略は維持」

本間氏は、パナソニック子会社になった後の戦略について、「トヨ タ自動車に限らず、全メーカーにビジネスチャンスを求める方針に変わ りはない」と強調した。パナソニックからも「全方位戦略は守ってほし いと言われている」という。そのため、電池生産プロセスで「絶対に特 定の1社から出資を受けることはない」とした。

自動車用電池の供給では、自動車メーカーと電池メーカーが合弁を 通じた連携を進めている。パナソニックはトヨタと合弁会社「パナソニ ックEVエナジー」で、ハイブリッド車「プリウス」用の電池を生産。 ホンダはジーエス・ユアサと「ブルーエナジー」を、日産自動車はNE Cと「オートモーティブエナジーサプライ」をそれぞれ設立している。

PC向け電池、増産へ

自動車用などを含む二次電池(充電池)事業の今期売上高は当初、 前期比5.2%減を計画していたが、本間氏は「増加に転じる可能性があ る」と述べた。自動車用の好調に加え、パソコン、デジタルカメラ向け なども回復してきているためだ。

特に、「ネットブック」という小型ノートパソコンの販売増加で、 パソコン向けリチウムイオン電池の需要は急回復しており、生産拠点の 貝塚工場(大阪府貝塚市)と南淡工場(兵庫県南淡路市)には「次なる 設備投資も検討しなければならない」状況という。

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