静岡県知事に民主推薦の川勝氏、麻生首相にダメージ(Update1)

5日投開票された静岡県知事選挙で 無所属の川勝平太氏(60)=民主、社民、国民新推薦=が前参院議 員の坂本由紀子氏(60)=自民、公明推薦=らを破って初当選した。 総選挙の前哨戦とされた大型地方選挙での与党候補敗北は、麻生太 郎首相(自民党総裁)にとってはこれまで以上に大きなダメージとな る。

静岡県選管の発表によると、川勝氏は72万8706票を獲得。坂本 氏の71万3654票を上回った。投票率は61.06%で前回を16.57ポ イント上昇しており、有権者の関心の高さを示した。

4月26日投開票の名古屋市長選、5月24日投開票のさいたま市 長選、6月14日の千葉市長選など最近の大型地方選挙では民主党 が推薦した候補が相次いで与党候補を破る現象が続いている。7月 12日には東京都議会議員選の投開票も控えている。ここでも与党が 敗北すれば、自民党内で顕在化している「麻生降ろし」の動きが勢いを 増しそうだ。

城西大学の霧島和孝教授は、静岡県知事選での与党敗北が政権 に与える影響について「ダメージは大きい。すでに穴が大きくなってお り、いつ堤防が決壊するか、タイミングの問題になっている」と指摘し た。

これに対し河村建夫官房長官は6日午前、閣議後の記者会見で、 静岡県知事選について「残念な結果だが、われわれは国政との関連は 切り離して考えてきた」と述べ、今後の政局への影響を否定した。

「麻生降ろし」をけん制-河村官房長官

自民党内では麻生首相退陣を念頭に総裁選挙の前倒しを求めてき た山本拓衆院議員らが都議選翌日の7月13日もしくは可能な限り早 い時期に両院議員総会を開催するよう求める署名活動を行っている。 仮に都議選で敗れて直後に両院議員総会が開かれれば、その場で首 相の退陣や総裁選前倒しを求める声が上がる可能性が高い。

河村氏は会見で「麻生降ろし」に対して、「まさに危機に臨んで結束 する自民党の伝統だ。今回の結果を重く受け止め、それを分析しなが らさらに自民党が一枚岩になって臨むことが次の選挙に望まれる最大 の課題だ」とけん制した。

一方、民主党の岡田克也幹事長は5日夜、静岡県知事選での勝利 を受け、「政治を変え、日本を変えなければならないとの有権者の声の 高まりと、民主党への大きな期待をあらためて実感し、身が引き締まる 思いだ」とする談話を文書で発表した。

読売新聞が7月4日付朝刊に掲載した世論調査(2、3両日に実施) によると、内閣支持率は19.7%で、前回調査(6月13、14日実施)の

22.9%から下落。これに対し、共同通信社が5日配信した調査(3、4 両日に実施)では支持率は23.4%と前回の17.5%から上昇した。

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