米金融当局の懸念はインフレよりもデフレ-FRBのエコノミスト

米連邦準備制度理事会(FRB) のエコノミスト、ウェンディ・エーデルバーグ氏は4日、北京で開催さ れた会議で、私見と断った上で、米金融当局はインフレよりもデフレを 懸念していると語った。

エーデルバーグ氏は、米金融当局は名目金利から物価上昇率を差 し引いた「実質金利が極めて高水準であることを憂慮している」と語り、 当局者は「現時点で抱いている懸念がインフレで、景気が今まさに潜在 成長率を大きく上回るペースで拡大する兆しがみられつつあることを懸 念しているのだとしたら、感激するだろう」と語った。

また、FRBのバランスシートについては、一連の貸し出しプロ グラムはもはや「魅力的」ではなくなってきており、既に縮小傾向が始 まっていると指摘した。同氏は、世界各地で経済安定化の兆しが見られ つつあるとしても、米国は依然として「厳しい状況だ」と語った。

一方、最近の米長期債相場の下落(利回りは上昇)については、 インフレ懸念よりもリスク志向が材料となっていると指摘。エーデルバ ーグ氏は「投資家が再びリスクに前向きな姿勢を示しつつあり、米国債 から別の投資先に資金を移しつつある」との見方を示した。米国債相場 は今年、世界的な金融危機の緩和と、米政府の景気刺激策などに伴う資 金需要で供給が増え始めていることを背景に下落している。

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