NY外為(3日):ドル、ユーロに対し週間で上昇-景気回復の遅れで

ニューヨーク外国為替市場ではド ルがユーロに対して週間で上昇。景気回復の足取りは重いとの見方か ら、リスク敬遠のドル需要が強まった。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は続伸。2日発表の米雇用統計で雇用者数の減少幅がエコノ ミスト予想を上回ったことが引き続き材料になった。対ドルでのポン ドは週間で1カ月ぶりに下落した。6月の英サービス業界の購買担当 者指数(P MI)が前月からほぼ変わらずとなったことが売り材料。

コメルツ銀行の為替ストラテジスト、アントイェ・プレフケ氏 (フランクフルト在勤)は「リスク回避の動きになっており、資金が ドルに回帰している。株式相場のリスクは下向きだ」と指摘した。

ニューヨーク時間午後零時51分現在、ドルは対ユーロで1ユー ロ=1.3978ドル(前日は同1.4003ドル)。週間では0.5%上昇し、

1.3929ドルと6月25日以来のドル高水準を付ける場面もあった。 ユーロは対円で1ユーロ=134円10銭(前日は同134円34銭)。 ドルは対円で前日と同じ1ドル=95円94銭。

雇用減少

米労働省が2日に発表した6月の雇用統計によると、非農業部門 雇用者数は前月比46万7000人減少した。5月は32万2000人減。 6月の失業率は9.5%と、1983年8月以来の高水準に上昇した。マ ークイット・エコノミクスが3日発表したユーロ圏サービス業景気指 数改定値は上方修正された。

ロベルト・ミアリッチ氏らウニクレディトの為替ストラテジスト は2日付リポートで「恐れられていたように、雇用統計が弱い内容と なり、為替市場全体でリスク許容度が著しく低下した。その影響でユ ーロが下落したのは明らかだ」と指摘した。

ドルは特に南アフリカ・ランドに対して強含んだ。欧州株式相場 の下落が背景。ダウ欧州600指数は週間ベースで3週連続安となっ た。

ドル指数は0.3%上昇の80.411。週間での上昇率は0.7%。2 日には80.578と、6月25日以来の高水準を付けた。年初来の最低 水準は6月2日に付けた78.334。

中国外務省高官が来週の主要国首脳会議(G8サミット)で新た な基軸通貨について協議する計画は「認識していない」と発言したこ ともドル買い材料。中国外務省高官の何亜非氏は2日、国際的な準備 通貨としてのドルの為替レートが引き続き安定することを中国は望む と語った。

円は対ニュージーランド(NZ)ドルで軟化した。共同通信が伝 えた舛添要一厚生労働相の発言が円売り材料。同相は2008年度末で 123兆円ある公的年金積立金の運用に関し、10%程度は「ハイリス ク・ハイリターンで運用してもいい」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE