イラク石油相が来日予定、油田権益交渉に進展も-投資セミナー出席

イラクのフセイン・アル・シャハリ スタニ石油相は、経済産業省が10日に開催するイラク投資セミナーに 出席するため、来日する予定。

新日本石油、国際石油開発帝石、日揮の3社の企業連合はイラク 南部ナシリヤ油田の権益取得について現在イラク政府と交渉を進めて おり、イタリア石油大手Eniと競合している。来日が実現すれば権 益取得の交渉加速につながる可能性もある。

経産省通商政策局中東アフリカ課の森清課長は3日、同省がシャ ハリスタニ石油相やサミ・アル・アラジ国家投資委員会総裁らを、都 内で開催する投資セミナーに招待していることを明らかにした。セミ ナーでは、石油・エネルギー分野を含め、広範な分野の投資に関する 問題点などについて意見交換する予定。日本側は石油会社のほか、商 社や自動車といったイラクへの進出を目指す企業の関係者が出席する。

イラク政府が1日に行った油・ガス田権益の入札では、多くの油 田が落札に至らなかった。入札対象となった油・ガス田で増産し20 年間で1兆7000億ドル(約163兆円)の収益確保を狙っていた同国政 府には課題が残る結果となった。こういった状況を踏まえ、森氏は「多 忙により石油相の来日が実現しない可能性もある」と含みを持たせた。

国際帝石広報担当の本田和也氏は「弊社幹部の会談予定などにつ いては、戦略上非公開。イラク政府側と交渉を行うかどうかについて も、コメントは差し控えたい」と話した。新日石広報担当も、現時点 で具体的な会談の予定はないとしている。

イラク政府関係者は2日、同国政府は日本企業連合とEniに対 し、ナシリヤ油田の権益取得で希望価格の再提示を求めたことを明ら かにした。

3日付の産経新聞は、シャハリスタニ石油相が来週の来日時に、 新日石などの企業連合と最終調整に入ることが分かったと報じた。同 紙は、絶大な権限を持つ石油相自らが来日することで、日本が権益を 獲得できる公算が大きくなったと伝えている。

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