イリノイ州など地銀7行破たん、今年52行目-財政危機の自治体に打撃

【記者:By Ari Levy、Margaret Chadbourn】

7月2日(ブルームバーグ):米国で2日、イリノイ州で6行、テ キサス州で1行、合わせて7地銀が経営破たんし、当局の管理下に置 かれた。今年の米銀破たんはこれで52行となり、貯蓄貸付組合(S &L)危機が発生した1992年以来で最多となった。米連邦預金保険 公社(FDIC)が2日発表した。

FDICの発表文によれば、イリノイ州は銀行破たん件数が今年 最も多く、12行に達した。連邦政府と州当局がこの日閉鎖した7行の 総資産は14億9000万ドル(約1430億円)、預金残高は13億4000 万ドル。いずれもFDICが管財機関に指定された。

FDICは発表文で、「預金は今後もFDICが保証するため、 顧客が銀行との取引を変更する必要はない」と説明した。

米国ではイリノイ州を含む7州が予算の成立がないまま、新たな 財政年度を迎えた。イリノイ州のパット・クイン知事(民主党)は議 会が所得税の増税を認めなかったため、予算への署名を拒否。同知事 は当初の総額530億ドルの予算案で、州の公共サービスを維持しなが ら116億ドルの財政赤字の削減を図るため、個人・法人税の増税を計 画していた。州の5月の失業率は10.1%と全米の9.4%を上回ってい る。

金融機関が不動産関連融資に絡む損失拡大への対応に苦しむなか、 今年閉鎖された銀行の数は、既に昨年全体(25行)の倍以上に達した。 92年のS&L危機では、181の金融機関が破たんないし政府主導の事 業統合を余儀なくされたが、今年の破たん件数はその翌年の93年 (50行)を既に上回っている。

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