米FDIC、破たんした金融機関買収の投資会社に3年間の保有要求へ

米連邦預金保険公社(FDIC)は 2日、破たんした金融機関を買収するプライベートエクイティ(PE、 未公開株)投資会社がその金融機関を保有しなければならない期間を 3年と、従来の2倍に延長する方針を示した。PE投資会社が短期利 益目的で金融機関を手放すことを阻止する狙いがある。

新しい規則は、FDICが同日発表した6項目のガイドラインの 一部。ブラックストーン・グループやカーライル・グループといった 買収会社が果たす役割をめぐって米議会から出ていた懸念に対応する ものだ。買い手が3年間にわたって十分な資本を持ち、中核的自己資 本(Tier1)の比率を15%以上に維持する必要なども盛り込まれ るもようだ。

ベアー総裁は新規則を協議した理事会で、FDICは銀行業界の 新規参入者の「慎重な経営」を確実にしたい意向だと説明した。30 日間に一般から意見を募った上で、提案が修正される可能性もある。

規則改正は、PE会社が金融機関の手ぬるい運営者になるとの政 治家の懸念に留意しつつ、約4000億ドル(約38兆円)の投資資金 を持つPE会社からの投資呼び込みを狙うFDICの取り組みを裏付 けるものだ。PE会社は5月、米金融機関に10億ドル余りを投じて おり、そのうち45行はFDICが今年閉鎖した金融機関だった。

PE会社にとって最も厄介な問題になりそうなのは、経営難にあ る金融機関への支援を義務付けられる可能性があることだ。FDIC はこの日、理事会が公表した政策綱領で、潜在的な金融機関の買い手 は「子会社の預金取り扱い機関」も支えることを期待されると指摘し た。

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