豪州経済:失速の恐れも-輸出の落ち込みなど厳しさ示す指標相次ぐ

これまで世界的なリセッション(景 気後退)を回避してきたオーストラリア経済が失速する可能性が出て きた。最近発表された経済指標では、同国の輸出が1年2カ月ぶり低 水準となり、銀行融資は減少、住宅建設許可件数は2002年以来最大 の落ち込みとなったことが示された。

豪州は、政府の給付金支給や過去最大の利下げで個人消費が押し 上げられ、中国やインドと並び、主要国で1-3月(第1四半期)が プラス成長となった数少ない国の1つだった。1-3月期の豪国内総 生産(GDP)は前期比0.4%増加。これに対し、日本は同3.8%減 となり、米国も1.4%のマイナス成長だった。

今週発表された豪経済指標は、景気対策の効果が薄れるなか、世 界的リセッションが悪影響を及ぼしつつあることを示唆しており、オ ーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の追加利下げを促す可能 性がある。RBAのスティーブンス総裁は先月、「持続可能な景気拡大」 を確実にするのに必要であれば利下げを行う余地を、成長とインフレ の鈍化が与えていると指摘している。

RBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、スーリン・ オン氏(シドニー在勤)は、「豪州は戦後最悪で最も同時多発的な世界 的リセッションの攻撃にまだ全面的にはさらされていない」と指摘。 「2009年は輸出収入や企業投資がすべて大幅に減少する見込みだ」 と語った。

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