米国株:大幅反落、予想上回る雇用減で-ダウ223ドル安

米株式相場は大幅反落。雇用者 数の減少幅が予想を上回り、リセッション(景気後退)が長引くとの 懸念が強まった。ダウ工業株30種平均は4月20日以来の大幅安と なった。

雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比46万7000人 減少。マイナス幅はエコノミスト予想の中央値を10万2000人上回 った。これを嫌気し、ホーム・デポやアルコア、トラベラーズが急落 した。自動車シート製造大手のリアは破産法に基づく会社更生手続き の適用を申請する計画を発表し、急落した。

ハリス・プライベート・バンク(シカゴ)の最高投資責任者(C IO)、ジャック・アブリン氏はブルームバーグテレビジョンに対し、 「状況は厳しい。月間の雇用関係の指標がさほど悪くない数字となり、 支援材料になることが期待されていた。しかし、今月の指標は明らか にそれに反する内容だ」と述べた。

S&P500種株価指数は前日比2.9%安の896.42。6月12日 からの下げは5.3%安となり、年初からの上昇分を失った。ダウ工業 株30種平均は223.32ドル(2.6%)下落の8280.74ドルで終えた。 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は1対14。NYSE の出来高は約7億3400万株と年初来で最少。

S&P500種は週間では2.5%下落。3週連続の下げとなり、3 月以来で最長の下落局面。景気や企業収益の回復見通しに比べ、3月 以降の40%の戻りは行き過ぎとの懸念が強まったことが背景。

この日のNYSEでの取引は15分間延長された。コンピューター の障害が理由。3日は米独立記念日の振り替え休日のため休場。

相場停滞か

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのテクニカルアナリスト、アン ドルー・バークリー氏によると、ダウ工業株30種平均、ダウ運輸株 20種平均、ダウ公益株15種平均の値動きの違いは相場が最近の水準 にとどまることを示唆している。

6月にダウ工業株平均は1月以来の高値を付けた後、伸び悩んだ が、なお50日移動平均を上回っている。一方、ダウ公益株平均は6月 の上昇が今月も続いており、1日に5カ月ぶりの高値まで上昇した。 バークリー氏によると、ダウ運輸株平均は50日移動平均を上回ってい るものの、5月の高値を超えることができず、強気を示唆する兆候が 最も弱い。

第2四半期の決算発表は8日のアルコアを皮切りに始まる。ブル ームバーグのデータによると、S&P500種構成銘柄のアナリスト予 想は第2四半期が34%の減益、第3四半期は22%の減益となっている。 一方、第4四半期は62%の増益が見込まれている。

ホーム・デポは3.8%安。アルコアは4.7%下落。トラベラーズ は4.7%安。

リアは52%安の23セント。連邦破産法11条に基づく会社更生 手続きの適用を間もなく申請する方針を示した。

オバマ米政権の自動車作業部会の顧問によると、ゼネラル・モー ターズ(GM)は2010年に新生GMの新規株式公開(IPO)を実施 する可能性がある。

雇用統計

求人サイト大手のモンスター・ワールドワイドは7.9%安。雇用 統計を嫌気して売りが膨らんだ。6月の失業率 は9.5%と、1983年 8月以来の高水準に上昇した。

ジョンソン・イリントン(ニューヨーク州オールバニ)のヒュ ー・ジョンソン会長は雇用統計について「失望を誘う内容であること は明らかだ。株価は5-15%の調整局面に入る可能性がある」と述べ た。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE