バリュー株上昇はまやかしか-赤字まみれの金融・自動車銘柄が主導

いわゆるバリュー株は四半期ベース で過去最大の上昇を記録したが、一部の大手運用担当者にとってこれ は売りのサインだ。株式相場の反発が、財務内容の悪い企業に依存し ていたためだという。

バリュー株は、資産や利益と比較して相対的に割安な水準で取引 されている銘柄。ブルームバーグのデータによると、MSCI世界バ リュー指数は4-6月期に22%高と、少なくとも1995年以降最大の 上昇となった。同指数構成銘柄で債務が資本の半分以上かつ資産に対 する利益率がマイナスだった174社の株価は平均38%上昇。MSCI 世界指数の同期間の上昇率は20%だった。

PNCファイナンシャル・サービシズ・グループのウェルスマジ メント部門のジェームズ・デュニガン最高投資責任者(CIO)は、 ここからの上昇は困難とみる。MSCI世界指数の3月9日以降の 41%上昇を裏付ける業績改善の兆しを投資家が探し求めるためだとい う。

同氏は「3月の安値からの反発局面に寄与した株式は質が悪い銘 柄だった。これらの銘柄では、ここからの持続的な上昇に向けて必要 な基盤を築けない」と語る。

バリュー株指数の4-6月期のパフォーマンス上位5銘柄には、 公的資金の注入を受けた米金融機関のリンカーン・ナショナルとフィ フス・サード・バンコープが含まれる。4位は昨年に過去最悪の赤字 を計上した米自動車メーカーのフォード・モーターだった。

アクサ・インベストメント・マネジメントのストラテジスト、シ ャルル・ドートレム氏は「大問題を抱えた銘柄が主導した質の悪い上 昇局面だった。最大の値上がり局面は終わった」との見方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE