生鮮クロマグロの漁獲量が大幅減少―卸値高騰で消費者離れ加速か

漁業情報サービスセンター(東京都 中央区)が2日に集計した調査(速報値)によると、全国主要産地の6月 の生鮮クロマグロ漁獲量は前年同期比82%減の273トン、1-6月の 累計で同75%減の水準まで落ち込んだ。

マグロの中でも最高級とされるクロマグロ。漁獲量減少の理由につ いて、同センター・流通課の緑川聡主査は「150キロ程度の大きいマグ ロ資源が減っていることが影響しているようだ」との見方を示す。

水揚げが減ったことを受けて、東京の築地市場の卸値は、6月の平 均価格が1キロ当たり2700円程度で、前年同期に比べて24%割高とな った。

築地市場のセリでは年初から現在まで、生鮮クロマグロが売れ残る という事態が続いている。その背景について、中央魚類の椎名由明・総 務部長は「昨年秋のリーマンショック以降、ホテルの需要など外食関係 がよくない。一般家庭での生活防衛意識も非常に強まっており、単価の 高い高級魚を購入しなくなっている」と説明する。

ただでさえ冷え切っている消費に加え、漁獲量減少で価格高騰を招 き、消費者の生鮮クロマグロ離れを加速する動きが現実味を帯びてきた。 境港水産振興協会(鳥取県)の足立一男・専務理事は「一般家庭の消費が さらに落ち込むのではないか」と懸念する。

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