米ホテル対象の不動産ローンでデフォルト倍増-企業の出張抑制などで

カリフォルニア大学の不動産・都 市経済フィッシャーセンターの代表を務めるケネス・ローゼン氏によ ると、米ホテルを対象とした不動産ローンの最大5件に1件が2010 年にかけてデフォルト(債務不履行)に陥る可能性がある。リセッショ ン(景気後退)の影響で企業が出張や手当を減らしているからだ。

米調査会社リアル・キャピタル・アナリティクス(ニューヨーク) のデータによると、先月24日までの4-6月(第2四半期)にデフォ ルトや差し押さえとなったホテルの資産価値は173億ドル(約1兆 7000億円)と、1-3月(第1四半期)末の90億ドルからほぼ倍増し た。同社のアナリスト、ジェシカ・ルダーマン氏は、ホテルのデフォル トは7-9月(第3四半期)までに最大20億ドルに達すると予想する。

3億1000万ドル規模の不動産ヘッジファンドを運営するローゼ ン氏は「商業不動産分野の中でもホテルの差し押さえ比率が最も高い ことは間違いないだろう」と指摘した。

客室料金や資産価値が下落し、不動産ローン担保証券市場が機能 しないなかで、ホテル経営者はデフォルトに陥っている。スミス・ト ラベル・リサーチ(テネシー州ヘンダーソン)によると、高級ホテル の4月の収入は前年同月比28%減と、12カ月連続の前年割れ。3月は 同29%減と01年10月以降で最大の落ち込みだった。

格付け会社リアルポイント(ペンシルベニア州ホーシャム)によ れば、10年に償還を迎えるホテルのローン担保証券86億ドルのうち、 3分の1にデフォルトのリスクがある。

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