円の実効相場:6月は8カ月ぶり低水準-リーマン破たん直後に近づく

主要通貨に対する円の総合的な強 弱を映す実質実効為替レートは6月、2カ月ぶりに下落した。米証券 リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが実質破たんした翌月の 2008年10月以来の低水準となった。

大和総研の亀岡裕次シニアエコノミストは、世界的な景気底入れ 期待を背景に投資家の「リスク選好度が高まる局面では、基軸通貨の ドルや低金利の円は売られやすい」と指摘。今後も内外経済の緩やか な持ち直しとともに、円はドル以外の主要通貨に対して軟調に推移す ると予想した。

日本の政策金利は0.1%、米国は0-0.25%。南アフリカは

7.5%、ブラジルは9.25%、オーストラリアは3%だ。

実質実効レート(1973年3月=100)は6月に前月比1.3%下 落し114.8。名目実効レートは1.4%下落し352.4。日本銀行が2 日発表した。実質実効レートは、主な貿易相手国との為替レートを貿 易取引額に応じて加重平均した名目実効レートに、物価上昇率の内外 格差も加味したもの。通貨の総合的な実力を長期的に検証するのに適 しているとされる。

日米欧の通貨当局が85年9月にドル高是正を取り決めた「プラ ザ合意」後、87年12月までに円の実質実効レートは47.9%上昇。 米国の利上げ継続を背景に、05年1月から07年7月まで24.6%下 落した。以後は、米サブプライム(信用力が低い借り手向け)住宅ロ ーン問題に端を発した金融市場の混乱が世界的な金融危機と景気後退 に発展する中、今年1月までに40%上昇した。

ブルームバーグ・データによると、円は6月に主要16通貨のう ち、南アフリカランド(4%)やポンド(2.8%)、ドル(1.1%)、 ユーロ(0.2%)など11通貨に対して下落。カナダドル(5.1%) など対5通貨では上昇した。

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