TOPIX小高い、米回復期待で輸出や非鉄上げ-石油や銀行は軟調

朝方の東京株式相場は、TOPI Xが小高く推移。米国で製造業と住宅販売の指標が改善し、米景気の 底入れ期待から輸出関連株の一角が上昇。銅や金先物相場の上昇を背 景に非鉄金属株にも買いが先行した。

ただ、相場全体に過熱感が残る中、米国で雇用統計の発表を控え ており、米個人消費に影響を与える雇用情勢の悪化に警戒感も強く、 買いの勢いは鈍い。原油先物の続落を受けて石油関連株が小安く、前 日の上げが目立った銀行株も反落、相場全体の上値を抑えている。

午前9時32時点の日経平均株価は前日比4円68銭(0.1%)高 の9944円61銭、小高く始まった後に一時マイナスに転じる場面も 見られた。TOPIXは同2.51ポイント(0.3%)高の930.81。

市場では、「低水準ながら、米景況感の回復基調が続いているこ とを確認できたのは安心材料の一つ」(いちよし投資顧問の秋野充成 運用部長)との声が聞かれている。

米供給管理協会(ISM)が1日発表した6月の製造業景況指数 は44.8と、6カ月連続で上昇した。また、全米不動産業者協会(N AR)が1日に発表した5月の中古住宅販売成約指数は、前月比で4 カ月連続の上昇。米国で景気後退の最悪期が終わったとの見方が広が ったことで、日本の一部輸出株に資金が流入。富士フイルムホールデ ィングス、トヨタ自動車、ホンダ、ソニー、信越化学工業などが高い。

また、1日のニューヨーク商業取引所の銅先物相場は前日比

2.6%高と、中心限月としては先月24日以来最大の値上がり。金先 物相場も1.5%上昇したことを受け、収益にプラスとなる住友金属鉱 山、DOWAホールディングスなどの非鉄関連株も買われている。

ADP統計では米雇用大幅減に

一方、米国で給与明細書作成代行会社のオートマティック・デー タ・プロセッシング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが発表し た給与名簿に基づく集計調査によると、6月の米民間部門の雇用者数 は前月比47万3000人減少。雇用減少幅は、市場予想の中央値(39 万4000人減少)を大幅に上回った。

いちよし投資顧問の秋野氏は、「雇用は遅行指数とはいえ、所得 にも影響がある。投資家は米雇用統計の発表を待ちたいと考えるのが 自然だろう」と話していた。

日立やケーズHDが高い、ヤマハ発に売り

個別では、ハイブリッド車向けリチウムイオン電池の生産能力を 増強すると、2日付の日本経済新聞朝刊で報じられた日立製作所が高 い。エコポイント制度を追い風に4-6月期の連結純利益が前年同期 比40%増になったもようと、日経新聞朝刊が報じたケーズホールデ ィングス、4-6月期の単体売上高が前四半期比43%増となったデ ィスコも上昇。

半面、原油安を嫌気し、石油資源開発やコスモ石油など資源関連 株の一角が安い。日興シティーグループ証券が投資判断を「3(売 り)」に引き下げたヤマハ発動機が軟調。メリルリンチ日本証券が投 資判断を「アンダーパフォーム」に下げた三菱マテリアル、UBS証 券が投資判断を「中立」に下げた住友金属工業も売り先行。

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