米GMが「ガレージセール」、汚染工場やゴルフコースなど

連邦破産法11条に基づく会社更生 手続きを進めている米自動車メーカー最大手ゼネラル・モーターズ(G M)は、新会社に優良資産の譲渡を準備する一方で、汚染された工場 施設やミシガン州フリントにある駐車場、ニュージャージー州にある 9ホールのゴルフ場といった不良資産については破産裁判所の下で競 売に掛ける方針だ。

GMが処分する資産の一つにニューヨーク州マシーナにある鋳造 所がある。セントレジス・モホーク族保留地に接しているこの施設は、 1950年代に「シボレー・コルベア」向けのアルミニウム製シリンダー・ ヘッドを生産していたが、PCB(ポリ塩化ビフェニル)などの有害 廃棄物を出していた。

モホーク族の代理人を務めるジョン・プリビテラ弁護士は「GM が川岸に放棄した有害物質が水中や地中ににじみ出た。動物などがそ れを取り込み、食物連鎖となって魚やモホーク族の女性の体内に入り、 母乳を飲んだ乳児にまで影響が及んだ」と批判した。

米自動車メーカー最大手のGMはライバルのクライスラーに追随 し、破産手続きによってコストと債務を削減した新会社を発足させる 一方で、旧GMに不要資産と、債権者やディーラー、退職者、事故の 犠牲者、環境局に対する債務を残す方針。GMは1728億ドル(約16 兆7000億円)の債務整理に着手しており、資産処分はすべて債権者の 同意を得る必要がある。

ゴルフコース

GMが処分リストに掲載したニュージャージー州クラークにある ゴルフコース、ハイアット・ヒルズ・ゴルフ・コンプレックスは、G Mが1938年に操業開始した硬質ゴム製ハンドル・ドアハンドル工場の 跡地を再利用して建設した。ニューアーク・スターレッジャー紙は「ニ ュージャージー州で最高の状態の9ホールのゴルフコース」と評して おり、同州ユニオン郡の住民のプレー料金は18ドル。

GMの広報担当幹部、トム・ウィルキンソン氏は電子メールで、「新 生GMはゴルフ場運営事業を手掛ける必要はほとんどない」と説明。 「旧GMは100年にわたって蓄積されてきた重要ではないが潜在的価 値のある資産を多く売却するだろう。大掛かりなガレージセールのよ うなものだ。今回の処分では投資家や地域社会にとって実にいい不動 産が出てくるだろう」と述べた。

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