米国株:反発、製造業・住宅指標を好感-ダウは57ドル高

米株式相場は反発。製造業と住 宅販売に関する指標を受け、リセッション(景気後退)の最悪期が 終わったとの見方が一段と強まり、買いが入った。

ロシアで工場を拡大する可能性を明らかにしたクラフト・フー ズがダウ工業株30種平均のけん引役となった。飲食店チェーンのヤ ム・ブランズは5%高。ゴールドマン・サックス・グループの買い 推奨がきっかけ。

S&P500種株価指数の全10セクターのうち8業種が上昇した。 米供給管理協会(ISM)が発表した6月の製造業景況指数は製造 業活動の拡大と縮小の境目を示す50は下回ったものの、縮小ペース は過去10カ月で最も緩やかとなった。5月の中古住宅販売成約指数 は4カ月連続で上昇した。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の923.33。ダウ工業株 30種平均は57.06ドル(0.7%)上昇の8504.06ドルで終えた。ニ ューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は4対1。

スリベント・ファイナンシャルのアナリスト、マイケル・ビン ガー氏はISM指数と住宅指標について「先行指標とみなされてい る。両分野で底入れし、回復のチャンスがあると認識されれば、相 場にとっては好材料だ」と述べた。

決算シーズン

第2四半期の決算発表は8日のアルコアを皮切りに始まる。ブ ルームバーグのデータによると、S&P500種構成銘柄のアナリス ト予想は第2四半期が34%の減益、第3四半期は22%の減益となっ ている。一方、第4四半期は62%の増益が見込まれている。

クラフトは5%上昇し、昨年12月以来の大幅高。10年連続で 経済成長を続けているロシアで、同社は事業を拡張している。

ヤムも5%高。ゴールドマンは投資判断引き上げについて、米 国と中国での事業改善で下半期に収益拡大ペースが加速するとの見 通しを理由に挙げた。

シリアルメーカーのゼネラル・ミルズは3.9%高。原料コスト の上昇が鈍化していることを理由に、2010年の見通しを上方修正し たことが材料視された。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の富裕層向け資産運用部門 の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・ハイジー氏は「正 しい方向に向かっている。最近の指標は非常に良好だ。住宅市場は 所得と住宅購買力の関係でいえば2000年の水準に戻ってきている」 と指摘した。

フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドは0.9% 高。中国の製造業活動が4カ月連続で増加し、銅相場が上昇したこ とが買い材料となった。

株式投信が好調

調査会社モーニングスターのまとめたデータによると、4-6 月期の米株式投信のリターンは平均で19%。四半期ベースでのリタ ーン(投資収益率)としては、過去約10年で最大だった。また過去 1年間では初めてリターンがプラスとなった。

米株式投資信託のうち、4-6月期のリターンが最も高かった のはビル・ミラー氏が運用する投資信託「レッグ・メイソン・オポ チュニティー・トラスト」の48%だった。リセッションは終わりつ つあるとの兆候に市場参加者が反応し、株式投資を拡大したのが背 景。

給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセ ッシング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが発表した給与名 簿に基づく集計調査によると、6月の米民間部門の雇用者数は前月 比47万3000人減少した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト 予想の中央値(39万4000人減少)よりも悪かったが、材料視され なかった。

債券ファンド大手、米パシフィック・インベストメント・マネ ジメント(PIMCO)の共同投資責任者ビル・グロス氏は1日、 米国が貯蓄増・消費減という「新たな標準」に向かう中、債券や配 当のある株式に投資すべきだとの見解を示した。

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