今日の国内市況:株は小反落、債券堅調-円下落・短観より中国PMI

東京株式相場は小幅反落。増資観測 による1株価値希薄化の懸念などから、空運やその他金融株が売られ、 原油安がマイナスに働く鉱業、石油関連株も下げた。日本銀行の企業短 期経済観測調査(短観)で企業景況感の改善幅が予想を下回ったほか、 相場全般の過熱感なども警戒され、午後終盤に株価指数先物に大口の売 りが断続的に出ると、裁定解消売りがかさんだ。

日経平均株価の終値は前日比18円51銭(0.2%)安の9939円 93銭、昨日に続き一時1万円の大台を回復する場面が見られたが、終 値では維持できず。TOPIXは同1.46ポイント(0.2%)安の

928.30。

米国で前日発表された消費者信頼感指数が低調だったほか、低リス クの米住宅ローン返済延滞が急増。米景気への不安再燃を背景に、日経 平均は安く始まった。ただ、朝方の売り一巡後は下げ渋り、午前10時 すぎに上昇転換。午後に入ると、為替相場の円安進行に伴い輸出関連株 がじり高になった影響で、日経平均の上げ幅が100円を超えたが、先 物売りをきっかけに午後2時半すぎに再び下げに転じた。

日銀が発表した6月短観では、大企業・製造業DIは、マイナス 48と今年3月の前回調査(マイナス58)から10ポイント改善。大企 業・非製造業の業況判断DIはマイナス29と、前回調査(マイナス 31)から2ポイント改善した。いずれも市場予想(製造業DIがマイ ナス43、非製造業DIがマイナス27)を下回った。

大型の公募増資観測が1日付の日本経済新聞朝刊で伝わった全日本 空輸、オリックスが売り込まれ、各銘柄の属する東証空運指数、その他 金融指数が33業種別指数の値下がり率1、2位となった。原油安によ る収益圧迫懸念から国際石油開発帝石、三菱商事などの資源関連株も下 げた。

債券は小幅高-TB入札が好調

債券相場は小幅高(利回りは低下)。朝方は米債安を受けて売り優 勢だったが、この日実施の国庫短期証券(TB)3カ月物入札で落札利 回りが低下したことで、2年などの中期債を中心に堅調となり、相場全 体が押し上げられた。

東京先物市場の中心限月9月物は4営業日連続で上昇。前日比7銭 安の138円3銭で始まった後、一時23銭安の137円87銭まで下落し た。しかし、午後に入ってプラス圏に値を戻し、一時は11銭高の138 円21銭まで上昇した。結局、8銭高の138円18銭で引けた。日中売 買高は3兆2796億円。

TB36回債(償還10月5日)の入札結果は、最高利回りが

0.1524%、平均利回りは0.1492%と7週連続の低下。2006年4月以 来の低水準となった。

現物債市場で新発10年物の301回債利回りは、前日比0.5ベー シスポイント(bp)高い1.355%で取引を開始し、1.37%まで上昇した。 その後は水準を切り下げて、午後3時14分時点では1bp低い1.34% と、新発10年債として4月2日以来の低い水準で推移している。

中期債が買われた。新発2年債利回りは一時、2bp低下の

0.29%まで低下、06年1月31日以来の0.3%割れとなった。新発5 年債利回りは一時2bp低下の0.70%まで低下した。

財務省はあす2日、10年利付国債価格競争入札を実施する。表面 利率(クーポン)は前回6月2日入札の301回債より0.1ポイント低 い1.4%が予想されている。発行予定額は前回債より2000億円増の2 兆1000億円程度。

円弱含み-中・豪景気が堅調

東京外国為替市場では、円が弱含み。午前に中国とオーストラリア で発表された経済指標が両国の景気の底堅さを示し、投資家のリスク許 容度改善期待から、相対的に金利の高い通貨に対して円の売り圧力がか かった。

豪ドルを中心に資源国・高金利通貨が買い戻されるなか、円売り圧 力が継続し、ユーロ・円相場は午後の取引で一時1ユーロ=136円14 銭と、6月15日以来の円安値を付けた。

一方、ドル・円相場は午前の取引で円売りが優勢となり、一時1ド ル=96円99銭と、6月19日以の水準まで円安が進行。ただ、96円 台後半ではオプション取引に絡むドル売り観測もあり、午後にかけては ドル高・円安の進行は限られた。

中国物流購買連合会が発表した6月の製造業購買担当者指数(PM I、季節調整後)は53.2と、前月の53.1から上昇。4カ月連続で製 造業の拡大・縮小の分かれ目となる50を上回った。オーストリア統計 局が発表した5月の小売売上高は前月比1.0%の増加と、3カ月連続 で増加基調を維持した。また、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市 場予想の0.5%増も上回った。

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