新生、あおぞら銀:来秋合併へ、生き残り目指す-国内6位浮上

新生銀行とあおぞら銀行は1日、20 10年10月をめどに合併すると正式発表した。存続会社は新生銀で合併 比率は1対1とする。大手行の再編は05年の三菱UFJフィナンシャ ル・グループ誕生以来で、総資産は約18兆円と国内6位に浮上する。大 手下位の2行が統合し、生き残りを目指す。

発表資料によると、両行は合併で中堅・中小企業向け融資や地域金 融機関との取引強化により大手行としての存在感を高める。システム統 合などコスト削減も進める。新銀行は発足時に行名を変更する。新銀行 の初代トップには足利銀行前頭取の池田憲人氏(61)が就任。これに先 立ち両行の顧問に就く。新生の八城政基社長は来秋退任する予定。

両行の前身は経営破たんした長期信用銀行。外資系ファンドの下で 再上場を果たしたが、営業基盤の弱さを補うため乗り出した海外証券化 業務・投資に失敗。前期決算で新生銀は1431億円、あおぞら銀は2426 億円の最終赤字を計上した。自己資本拡充のために受けた公的資金が2 行で計約4000億円残っている。

財務は補完も新事業モデルに注目

1日夕の共同記者会見で、池田氏は「新生のリテールやシステム面 の先進的なノウハウ、あおぞらの地域金融機関との濃い関係という持ち 味を生かし地道な事業モデルを積み上げて行きたい」と抱負を語った。

与謝野馨金融担当相は同日夕、内閣府の記者会見で「両行の資源を 統合し、効率的な経営をすることは正しい選択ではないか」とした上で 公的資金について「両行ともまだ残っているが、それをもって再投入し ないともするとも言えない。金融庁は全くの白紙の立場だ」と語った。 一方、池田氏は「事業モデルを作っていく中で必要があれば検討してい く」と述べるにとどめた。

ドイツ証券の田村晋一アナリストは、「新生銀は比較的預金が多く あおぞら銀は資本が健全。この合併は財務面を補完し、経営リスクは低 下した」と分析。一方で「もともと支店網が少なく、リストラ効果はシ ステム面などに限られるのではないか」と言い、収益回復を目指すこと のできる明確な新ビジネスモデルの構築が不可欠との認識を示した。

両行の筆頭株主は現在、新生銀がJCフラワーズ、あおぞら銀がサ ーベラスとどちらも米系投資ファンド。合併会社のトップに就任する池 田氏は、横浜銀行最高財務責任者(CFO)などを経て一時国有化され た足利銀の頭取に就任。同行では再民営化の道筋を付けた。

●池田憲人(いけだ・のりと) 神奈川県出身、61歳。1970年東北大法 卒、横浜銀入行、96年取締役、01年代表取締役最高財務責任者、03年 足利銀行頭取、08年A.T.カーニー特別顧問。

--取材協力 河元伸吾 下土井京子 Editors: Kazu Hirano Hidekiyo Sakihama

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