銀行株高い、景況感改善への期待と株式売却評価-みずほFGは増資

三井住友フィナンシャルグルー プなど銀行株が高い。景況感の改善による資金需要増加が期待される なか、銀行等保有株式取得機構の買取額が増えたことや、みずほフィ ナンシャルグループの公募増資の詳細が正式発表されたことも追い風 となっている。

三井住友Fは午後に入り、前日比2.8%高の4040円、みずほF Gは4.4%高の236円まで上昇した。午後2時33分現在、銀行はT OPIXの上昇寄与度首位となっている。

日本銀行が1日朝方に発表した6月の企業短期経済観測調査(短 観)によると、大企業・製造業の業況判断指数(DI)はマイナス 48と、3月の前回調査から10ポイント改善した。先行きもマイナ ス30と改善が見込まれている。

トヨタアセットマネジメント投資戦略部の浜崎優シニアストラテ ジストは、「現状は予想を下回ったものの、在庫調整の進展などいい 材料もある。市場は先行き改善見通しをより評価している」と指摘。 景況感の先行き改善は銀行株にとって、「資金需要の戻りにつながり、 収益基盤が拡充する」という。

株式保有減少

また、銀行等保有株式取得機構は1日、6月の買い取り実績を発 表、それによると6月は824億円と3月以降の最高を記録した。ト ヨタアセットの浜崎氏は、銀行が保有する金額全体に比べれば買取額 はわずかとしながらも、「株式のエクスポージャー(保有額)が減る ことは銀行にとってプラス材料。仮に株価下落時に減損処理を行って いれば、売却益が出る可能性もある」と話す。

このほか、みずほFGは午前の取引終了後、最大6551億円に及 ぶ公募増資の詳細を正式発表した。東洋証券情報部の檜和田浩昭スト ラテジストは、「銀行株に漂っていた1株価値の希薄化を招く増資へ の警戒感がひとまず後退。あく抜け感を背景に買い戻されている格 好」と受け止めている。

--取材協力:河野 敏 Editor:Makiko Asai 、Shintaro Inkyo

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