フィッチ:トヨタを「A+」に2段階格下げ-収益低迷続く

格付け会社のフィッチ・レーティ ングスは1日、トヨタ自動車の格付けを「AA」から「A+」に2段階 引き下げると発表した。また、格付け見通しは「ネガティブ」を継続し た。

フィッチは、自動車産業の低迷が中期的に続き、収益水準を引き 上げるのが難しい環境にあることなどを格下げ理由に挙げている。フィ ッチのダイレクター、ジョン・ミン・パク氏は1日、ブルームバー グ・ニュースの電話取材に対し、「トヨタにはもっと詳細な内容の戦略 などを期待している」としたうえで、「危機に直面した際のトヨタの判 断や経営陣の反応がライバルのホンダなどに比べると遅かったように思 える」とコメントした。

東海東京調査センターの加藤守アナリストは、トヨタの豊田章男 社長が6月25日に都内で行った就任後の初会見に関して、「これから のトヨタをどうするのかという話がなかった」と指摘する。

ミズノ・クレジット・アドバイザリーの水野辰哉代表は「トヨタ のマーケットポジションが他社に比べて低下していく要因は特にない」 とし、「むしろハイブリッド車で圧倒的な地位があり、他社が差を縮め にくい状況下で2段階下げたのは解せない」とみている。

フィッチが今回格下げしたのはトヨタの外貨建て/円建て長期発 行体デフォルト格付けと、無担保優先債務格付け。10段階あるフィッ チの投資適格級の格付けの中で「A+」は、上から5番目となる。フィ ッチは昨年11月26日にトヨタの格付けを、最上位の「AAA」から 2段階引き下げていた。

一方、ムーディーズ・ジャパンは2月6日にトヨタを1段階格下 げた。ムーディーズのコーポレート・ファイナンス・アナリストの谷本 伸介氏は、トヨタについて「われわれが想定している以上、業績がさら に悪化するような状況になれば、格付けをまたさらに引き下げる可能性 はある」と述べたが、その時期についてはコメントを控えた。

トヨタの株価午前の終値は前日比40円(1.1%)安の3630円。

【主要自動車メーカーのフィッチ格付け】
トヨタ   A+
ホンダ   A
VW    BBB+
ダイムラー BBB+
日産自   BBB-
PSA   BB+
現代自   BB+
ルノー   BB
フォード  CCC
GM    D

--取材協力:井上加恵、萩原ゆき、北村真樹子 Editor:Hideki Asai、Kiyo Sakihama

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